食物連鎖の頂点に立つ “百獣の王” こと武井壮さん。アツくアツく己の人生を生き抜く姿に、元気づけられる人も多いハズだ。そんな武井壮さんが、不祥事が続く昨今のスポーツ界に一言物申している。

陸上十種競技元日本チャンピオンであるだけではなく、マスターズ陸上に出場するなど現役アスリートでもある武井さん。果たして武井さんが思うスポーツ界の問題、そして改善策とは何なのだろうか?

・スポーツ団体の問題点

アマレス、ボクシング、体操……などなど、不祥事に次ぐ不祥事が発覚し続ける日本スポーツ界。2020年の東京オリンピックを間近に控えているが、別の競技で次なる不祥事が発覚しても何ら不思議ではない。

さて、不祥事が発覚した競技や団体にはいくつかの共通点があるが、武井さんは大きく2つのポイントに注目したようだ。2018年9月10日、自身のTwitterで以下のように見解を述べている。


「最近のスポーツ団体の問題は暴力と権力問題だよな。スポーツ指導に暴力を肯定? 人が人を殴るのは指導じゃなくただの暴行だ、街で人殴ったら犯罪で技術教えるなら殴っていいなんて理屈通らねえだろ?

権力は選手選考に関する権利を委員に与えず勝負は常に一発選考、勝てば代表! 誰かが選ぶから歪むんだよ」


整理するとスポーツ団体の問題は「暴力問題」と「権力問題」であり、暴力については指導ではなく「ただの暴行」と一刀両断している。

さらに注目すべきは「権力問題」だ。代表等の選考は競技の結果ではなく委員に委ねられていることが多い。極端に言えば1位の選手であっても代表になれない可能性があるわけで、そこに権力が発生してしまう……というわけだ。確かに武井さんの言う通り「勝てば代表」の方が公平なのかもしれない。

・ネットの声

「正論過ぎる」
「殴らないと成長しないってのもどうかと思いますしね」
「殴られて育った指導者たちも反面教師にして欲しい」
「暴力とスポーツマンシップはかけ離れすぎている」
「本当にそう。選手選考は一発勝負でいいよね」
「採点競技の場合は難しいと思うな」
「体調などもあると思いますが、それも含めて一発勝負でいいと思う」
「羽生くんなんかは一発勝負ならオリンピックに出場出来てなかったんだよな……」

もちろん、武井さんの持論をそのまま適用できないこともあるのだろう。ただ選考に関して言うと「一発勝負」であれば、委員などが持つ絶大な権力はなくなっていくハズだ。日本スポーツ界はいま、分岐点に立たされているのかもしれない。

参照元:Twitter@sosotakei
執筆:P.K.サンジュン

▼武井さんのツイートはこちら。