倒すか倒されるか。観衆に囲まれた四角いリングの中で、どちらか倒れるまで殴りあうボクシング。コンマ数秒の駆け引きや技術が明暗を分けるため、勝負の結果は早いと開始から1分もかからず出ることもある。

しかし先日、開始からたった1秒で決着がついた試合があった。ゴング直後の一撃で試合が決まるケースもなくはないが、1秒とはこれいかに。いくら何でも早すぎる……!!

・ゴングと同時にリングアウト

2018年8月24日、まさかの珍事はアメリカのミネソタ州ミネアポリスで行われたエフェ・アジャグバ vs カーティス・ハーパーの試合で起きた。詳しくは動画「Ajagba vs Harper Highlights: PBC on FS1 – August 24, 2018」でも確認できるが、一部始終を文章で簡単に説明しよう。


気合十分のアジャグバ → ゴングが鳴って試合開始 → ハーパーがいきなりリングを降りる → 大ブーイングの中そのまま花道を引き返す → ハーパーの失格で試合終了


……といったように、なんとゴングが鳴った直後にハーパーはリングから出てしまったのだ。そしてブーイングにさらされながら花道を引き返したハーパーは失格負け。それと同時にアジャグバの勝ちが決まった。前代未聞の結末には、相手のアジャグバも困惑した様子を隠せていない。

・金銭トラブルが原因か

気になるのは理由だが、海外メディア『BBC』によると、ある意味「戦意喪失」のようだ。と言っても敵わないからという訳でなく金銭問題。いわゆる「ファイトマネー」に不服があったようだ。

参照元:YouTubeBBC(英語)
執筆:原田たかし