2018年7月6日、オウム真理教元代表で “麻原彰晃” こと「松本智津夫」死刑囚(63歳)の死刑が執行された。地下鉄サリン事件を始めとする日本史に残るテロ犯罪を引き起こした団体の教祖だけに、国民の関心は高い。
産経新聞によれば、松本智津夫死刑囚の他、早川紀代秀、井上嘉浩、新実智光、土谷正実、遠藤誠一、中川智正らの死刑も執行されたというから、教団が起こした事件の死刑囚計13名のうち7名が刑に処されたことになる。日本犯罪史に今なお暗い影を落とす一連の事件が大きな節目を迎えた格好だ。
・日本犯罪史に残るテロ事件の数々
1989年、オウム真理教に反対の立場を取っていた坂本堤弁護士ら家族3人を殺害した事件を皮切りに、1994年には長野県松本市でサリンを散布し7人を殺害、その翌年には地下鉄サリン事件で12人を殺害するなど、凶悪事件を次々に引き起こしたオウム真理教。
特に地下鉄サリン事件の発生直後は連日連夜メディアがオウム真理教関連のニュースを報じ「ポア」「サティアン」「尊師」「グル」「ホーリーネーム」「上九一色村」「ああ言えば上祐」……などなど、多くのオウム真理教用語を耳にしたものだ。
その後、松本智津夫死刑囚は1995年に逮捕され事件は一応の決着をみたかと思われた。ただ結局、一連の事件について松本智津夫死刑囚の口から事件を引き起こした動機が語られることはなく、空しく時間だけが過ぎてしまったのが現状だ。
そんな松本智津夫死刑囚の死刑執行について、ネット上では様々な声が挙がっている。その一部をご紹介しよう。
・ネットの声
「結局動機は謎のままか……」
「ある意味で麻原の逃げ勝ちだな」
「せめて真相を語るなり謝罪を口にしてから死んでほしかった」
「信者たちが凶行に走らないか心配」
「やっとか。どうせ何も語らないだろうしもっと早くても良かった」
「亡くなった方のご遺族の怒りと悲しみが少しでも和らぐことを祈る」
「来年になると恩赦で刑が軽くなる可能性があったから今なのかな?」
「なんだか平成の終わりを感じるニュースですね」
「こんな事件が2度と起きませんように」
ちなみに当サイトでは過去に「すごい昔 “オウム真理教ショップ” に行ったときの恐怖体験」というコラムを掲載している。リアルな体験談なので、興味がある人はぜひご一読いただきたい。
とにもかくにも、日本中に衝撃を与えたオウム真理教による一連の事件は大きな節目を迎えた。ネットの声にもあるように、二度とこのような事件が起こらないことを願うとともに、被害者及びそのご遺族の痛みが少しでも和らぐことを祈りたい。