正直なところ、ここまでエゲつないとは思わなかった。ブラック企業なんて日本にいくらでもあるから、ピックアップされるブラック企業エピソードなんて いわば一種の “日本企業あるある” だろ。そう思っていたけれど……これはいくらなんでも酷すぎる!

──ブラック企業経験者も上のように語るほど、「ブラック企業エピソード大賞」に入賞したエピソードは凄まじい! 凄まじすぎて、「あれ? これ本当に日本の話!? 発展途上国の刑務所の話じゃなくて?」と思ってしまうほどだ。

・ブラック企業エピソード大賞とは?

ブラック企業エピソード大賞は、日本リーガルネットワークが本日7月5日に公開したもの。エピソードの募集に関しては本サイトで以前にも紹介したのだが、結果的に300件を大きく超える数の応募があったらしい。

300以上の応募がある時点でヤバイが、入賞したエピソードはもっとヤバイ。特に、大賞に輝いたエピソードたるや……! 私は読んだ直後に思わず絶句してしまった……。要点だけダイジェスト的に紹介すると、こんな感じである。


「基本給は正社員でありながら6万9000円。毎日8時から翌朝4時までの勤務でした。休みは月1回土曜日の午前中のみで、時間外手当は1円もでません。時給換算で120円。一度出社すると半監禁状態で3カ月帰れないことも。不動産会社と警察から孤独死を疑われて家に勝手に入られたりもしました。

実際過労で体調崩して搬送され、息を引き取る社員もいました。また、「社内では、日本国の法律は適用されない」「社員は消耗品」など、経営陣の名言もありました」


──どうだろう? 私が「絶句する」と言った意味がお分かりいただけただろうか? なお、上の大賞エピソードの詳細、及び他の入賞作品は日本リーガルネットワークのWebサイトに掲載されているので、詳しく知りたい人はそちらでご確認いただきたい。

・自分もブラックだと思っていたけれど

ちなみに、冒頭で紹介した「ブラック企業経験者」というのは実は私のこと。私自身かつてはブラック企業に所属しており、そのときの体験を過去に何度か記事で紹介したこともあるのだが……私はまだ全然マシな方だったような気もする。

ブラックというより、ダークブラウンくらいだったのかもしれない。「ブラック企業エピソード大賞」の入賞エピソードを読むと、そう思わずにはいられない……。

参照元:日本リーガルネットワーク
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.

▼第2回の募集も近日中に行うとのことだ