食品業界は定期的に納豆コラボをしたくなる病気にかかっているのだろうか……。つい先日も「納豆をかけて食べるポテチ」が話題になっていたし、「納豆ぺヤング」もあった。そして今度はたい焼きである。

2018年7月1日から7月13日の期間限定で、セガのゲーセンにあるたい焼き屋が『セガのたい焼き「大粒納豆」』を絶賛販売中だ。ゲーセン+たい焼き+納豆という時点で狂気を感じるが、意を決して実際に食べてみたところ、意外な展開が!

・ゲーセンにめり込んでるたい焼き屋

問題のたい焼き屋は、サンシャイン60通りに面しているセガ池袋GiGOの、東側の壁にめり込むようにして存在する。ちなみに運営しているのはセガだが、プロデュースしているのはたい焼き専門店「横浜くりこ庵」なので、中身はガチのたい焼き屋である。

・たっぷり入れちゃいました!

店頭の看板には『北海道産大豆100%の納豆をたっぷり入れちゃいました!』とある。ドジっ子っぽい感じを演出しているが、たい焼きに納豆とはドジじゃ済まないアクシデント。お前わかってやってるだろ!

冷静に考えればセガ池袋GiGOはアミューズメント施設……「納豆たい焼きは新手のセガ流アミューズメントなのでは? ここは普通にマズいのをネタとして楽しむ感じなのでは?」という考えが脳裏をよぎるが、とりあえず2尾購入。チラッと中身を見てみると、すでに納豆があふれ出ており、セガの本気を感じる。

・しょうゆをつけて食べる

ちなみにこの納豆たい焼きは、購入時に手渡される魚の形の醤油をつけて食べるようになっている。たい焼きに納豆だけでも十分新しいが、たい焼き購入時に醤油を手渡される体験というのもこれまた新しい。

尻尾の方は納豆があふれぎみだったが、半分に切ってみたら上下はしっかり閉じていた。食べる時には尻尾からがよさそうだ。

・普通にイケるが物足りない

早速醤油をつけて食べてみると……あれ、普通にイケる。納豆の粒も適度にしっかりしていて口当たりも良く、納豆が好きな方ならむしろ満足度は高いのではないだろうか。完全に甘味としてのたい焼きではなく、惣菜や主食のカテゴリーだ。

実を言うと、食感はもっとベチャベチャでネバネバの、完全にネタ料理な感じを想定していたのだが、これは良い意味で肩透かしを食らった。ただ、何か物足りない。

まず、筆者はビビッて醤油を少しずつかけていたのだが、醤油は思い切って全部かけた方が良かった。そして、やはり納豆といえばからしである。ということで、2尾目は食べ方を工夫して、より納豆たい焼きのポテンシャルを引き出せないか試してみた。

・鰓(えら)から尾にかけて切り開く

からしと醤油をかける方法も重要で、皮ではなく納豆の部分に行き渡らせる方が確実にウマい。しかし、そのために皮をはがしてしまうと納豆がこぼれまくってメチャクチャ食べにくい。

そこで筆者が編み出した方法は……鰓から尾まで横に切れ目を入れるのである。食べる際には切れ目を上にすれば、納豆があふれ出ることは無い。

あとはこの切れ目の中に醤油をたっぷり。次にからしを入れて食べれば……

ウマい! これはマジでイケる味だ!! 例えるなら、食感がモチッとした納豆ご飯といったところ。納豆好きならポケットに常備もありえるクオリティではないだろうか!?

・食べたい人は早めの時間に

冒頭でお伝えしたとおり、納豆たい焼きは7月1日から7月13日までの期間限定商品なのだが、実は個数も平日は1日50個、土日は100個まで。お店の方によると、販売初日の7月1日は夕方前には売り切れてしまったということなので、確実に食べてみたい方はお昼ごろまでにお店に行くと良いだろう。あと、からしも忘れずにな!

・今回紹介したお店の情報

店名 セガのたい焼き 池袋店
住所 東京都豊島区東池袋1-21-1TECH35ビル 1F
営業時間 11:00~23:00

参考リンク:セガのお店情報サイト
Report:江川資具
Photo:Rocketnews24.

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