バカ殿の家老役といえば、「桑マン」こと桑野信義さんである。実はフジテレビ系列のバカ殿において、志村けんさんに次いでもっとも長く出演しているのは、桑野さんなのだ。初代家老・東八郎さんが逝去した後、現在に至るまで2代目家老として活躍を続けている。

その桑マンさんがカレー屋「くわまんカレーBlacky」を出店していた! しかも2店舗も。これはどう考えても行くしかないッ!! ということで早速お店に行ってみたところ、オリジナリティの高いカレーにかなり驚いたぞ!

・1号店はアクセスがあまりよくない

今回訪問した1号店は、東京メトロ日比谷線の三ノ輪駅から徒歩約15分のところにある。私(佐藤)はここにしかお店がないとばかり思っていたのだが、2018年5月22日に浅草のひさご通りに2号店をオープンしたそうだ。

1号店は駅からやや遠く、近所の人でなければお店の存在に気付かない可能性がある。そのためか、桑マンさんがカレー屋を経営していることはそれほど知られていない気がする。

それはさておき、お店へは三ノ輪駅から東京スカイツリー方面にむかってひたすら歩く。本当にここにあるのか? そんな心配が頭をよぎる頃にようやくお店にたどり着いた。


・3日間煮込んだカレー

そもそもくわまんカレーとは何ぞや? ということで、メニューを見てみると、看板にはこうある。

「くわまんが3日間煮込んだ牛スジ特製ブラックカレーです。一度食べたら病みつきに♪ 甘くて辛い不思議な味!!」(メニュー看板より)

へ~、甘くて辛いってのが気になる。まさか本当の桑マンさんが3日間煮込んでいるのだろうか? よくわからないが、それだけ手間がかかっているようだ。


・功績の数々

店内に入ると、桑マンさんの栄えある功績をうかがえるものが展示されている。シャネルズ、ラッツ & スター時代のゴールドディスク、プラチナディスクもある。

これらを見られるだけでも、ここに来た価値がある! 個人的に驚いたのは、『め組のひと』が1983年4月の発売だったこと。この曲がリリースされてから35年も経つのか……。ちなみに店内には桑マンさんのサインもあるぞ!


・金沢カレーと淡路島カレーの良いとこ取り

さて、注文したのは、もちろんくわまんカレー。お店の人がサービスで鳥そぼろを付けてくれた。カレーに鳥そぼろという組み合わせもなかなか珍しい。はたして合うのか?

ルウの見た目は、金沢カレーに近い感じ。しかし金沢カレーよりもしっとりとしていて、口当たりはなめらか。

ファーストインパクトは甘い。淡路島カレーのようなタマネギの深い甘さがある。その後からジワリとしたスパイスの香味や辛味が口に広がる。なるほど! これは、「桑マン」という名前だけを売りにしていない、しっかりとした味だ。まさか、桑マンさんにそんな才能があったとは!

カレーのベースの味がしっかりとしているので、鳥そぼろのような濃い味のトッピングも合うし、フライドオニオンのサクサクとした食感も許容してしまう。アボカドとかチーズとかコクの強いものとも相性は良さそうだ。今後さらに店舗を拡大して、気軽に食べられるお店になることに期待したい!

・今回訪問した店舗の情報

店名 くわまんカレーblacky(1号店)
住所 東京都台東区千束4-10-2
営業時間 11:30~14:30(2号店出店のため、しばらくランチ営業のみ)
定休日 火曜日

Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

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