2018年4月24日、“鉄人” 衣笠祥雄(きぬがさ さちお)氏が死去したことが判明した。71歳だった。突然の訃報にネット上は悲しみの声が多く挙がっている。

・鉄人の偉業

1965年に広島東洋カープに入団、その後 “赤ヘル打線” の中軸打者として活躍した衣笠氏。1987年にはルー・ゲーリッグの持つ連続試合出場の世界記録2130を更新し、世界の鉄人となった。打点王や盗塁王も1度ずつ獲得し1996年にはプロ野球殿堂入りを果たすなど、名実ともに超1流プレイヤーであった。

ここで念のため「連続試合出場記録」の凄まじさを説明しておこう。年間約130試合(現在は144試合)が行われる日本のプロ野球。衣笠氏は1970年から1987年にかけて17年もの間、毎試合に出場を果たしていた。

まず17年間もプロ野球の1軍で活躍できることが凄いし、選手生命にかかわる大怪我をしなかったこともスゴい。通算被死球161は日本プロ野球史上3位の記録だが、時には骨折しながらも試合に出場し続けてきた「精神力」と、タフネスとしか表現できない「肉体の強さ」を兼ね備えていたからこそ『鉄人・衣笠祥雄』と称されたのだろう。

・ネットの声

「衣笠、マジか」
「こういう話題は寂しいね」
「小学生の頃、衣笠さんの真似ばっかりしてました」
「あのフルスイングは印象的だったなぁ」
「闘争心もありましたが、心の温かさがあった人でしたね」
「解説者としても素晴らしかった」
「鉄人ありがとう」

プロ野球ファンならご存じの通り、極度の偏食であったという衣笠氏。野菜を食べないことについて「野菜は牛が食べてる」と言い放ったエピソードはあまりにも有名だ。王貞治氏に次ぐ、プロ野球2人目の国民栄誉賞受賞者、衣笠祥雄氏のご冥福をお祈りいたします。鉄人よ、安らかに──。

参照元:日刊スポーツ
執筆:P.K.サンジュン