ど、どうしちゃったのディズニー! この度、Twitter上でそんな戸惑いの声が乱れ飛んだ。ディズニーの公式アカウントがなにやら不穏なツイートを発したというのだ。
そのツイートは「病んでる……」なんて声が寄せられるくらい闇をはらんだ内容になっていたそうなのだが、品行方正なディズニーがなぜこんなつぶやきを……? 詳しくお伝えしたい。
・ディズニー公式「あなたの心が死んでいるとき」
2018年4月8日、ディズニーの公式ツイッターアカウント(@Disney)が映画『ピノキオ』のワンシーンのGIF動画をツイートした。
それは妖精ブルー・フェアリーからピノキオが生命を吹き込まれるシーンのはずなのだが、GIF動画はピノキオが動き出す直前で止まるように編集されていた。そのため妖精の魔法を受けてもピノキオはぐったりとしたままなのだ。一体どういうこと? 戸惑いながら動画に添えられた言葉を読んでみると……えええええ!
「心が死んでいれば、誰かに褒められてもこうなる」
「あなたの人となりには全く影響を与えない」
誰かに褒められても死んだ心には何も響かず、あなたはぐったりと抜け殻のまま……そんなふうに伝えているように読み取れるのだ。なんだか自己嫌悪タップリ。SNS上でこのようなブラックジョークを見かけることは珍しくないが、まさかディズニー公式アカウントが……!?
これには多くのツイッター民も驚いたようで「病んでるな……。まさか乗っ取られた?」「誰かに話を聞いてもらった方がいいんじゃないの?」「いじめられた?」「すぐに良くなるよ。よしよし」「月曜日を迎えたくなかったのかな」などと心配する声が寄せられた。
・公式アカウントは “自虐ネタ” がお好き?
だが海外メディア『A.V. Club』は、「そこまで心配することはなさそうだ」と本件について報じている。というのも Disney 公式アカウントは、ときどきこのような “自虐ネタ” を披露しており、今回のツイートもそのひとつと言えるようなのだ。
過去にも「有酸素運動は1分でギブアップしちゃう」「口では “仕事大好き” と言っているけど、職場ではぐったり」などのネタが投稿されている。
・ディズニーの “中の人” だって人間
今回のピノキオの動画を用いた自虐はちょっとアクが強すぎたようで、投稿の翌日には削除されてしまった。けれども「新人がアップしたけれど、上司に怒られて削除したのかな?」「やはり皮肉が強すぎたのか?」とさらに注目を浴びることとなった。
ディズニーの “中の人” たちだって、私たちと同じ人間。でもディズニーの優等生すぎるイメージに、そのことを忘れてしまいがちだ。だからこそ今回のような人間くさいツイートにホッとした人もいたようで、「よく言った!」などと好意的に受けとめる声も聞かれているのだった。
参照元:Thrillist、A.V. Club、Mashable(英語)、Twitter @TheRyanParker 、@Disney
執筆:小千谷サチ
イラスト:マミヤ狂四郎
▼話題となったディズニーの「闇ツイート」
Disney just deleted the “dead inside” tweet. pic.twitter.com/bebFlBQW3m
— Ryan Parker (@TheRyanParker) April 9, 2018
▼映画『ピノキオ』のこのシーンが使用されていた
https://www.youtube.com/watch?v=F_M95CWviH4
▼他にも “自虐ネタ” をつぶやくディズニー公式アカウント
Exploring exhaustion! pic.twitter.com/T1SyUhE1VH
— Disney (@Disney) April 1, 2018