今や世界中で食べられているインスタントラーメンの元祖といえば「チキンラーメン」だ。その歴史は古く、2018年8月25日にいよいよ発売60周年を迎えるという。大ベテランというか、もはやレジェンドの域である。

とはいえ、当然まだまだ現役バリバリで、4月2日には新商品『アクマのキムラー』が発売されたばかり。チキンラーメンとキムチを組み合わせたというこの『アクマのキムラー』を、私(あひるねこ)も実際に食べてみたのだが、もしかすると本家よりもウマいかもしれないのでお伝えしたい。

・チキンラーメンと私

初めに嘘偽りなく書いておきたいのが、私のチキンラーメンに対する基本スタンスである。昔ながらの袋麺という風情のチキンラーメンを、ごくまれに無性に食べたくなる時があるのはたしかだ。麺を丼に入れて卵を落とし、お湯を注いでフタをして3分。

麺をすすると口に広がるどこか懐かしい味わい。すぐおいしい、すごくおいしい。ああ、チキンラーメンの味だなぁ。体に染みるようだ……。でも、一口食べたらもういいや、と思ってしまうのは私だけだろうか? というか、チキンラーメンってそこまで劇的にウマいか? まあ普通においしいけど、そこそこじゃないか?

・新商品の発売

そんな私であるから、本日4月4日にチキンラーメンのキャラクター「ひよこちゃん」が辞表を出して話題になろうが、さして興味はなかった。正直、うるせーくらいにしか思っていなかった。しかし、編集部宛てに送られてきたこの新商品には、何か心惹かれるものがあったのである。

そもそも『アクマのキムラー』とは、SNS やネットニュースで話題になったキムチを使ったアレンジレシピのことだ。チキンラーメンは去年、この『アクマのキムラー』をカップ麺にして発売している。が、個人的にカップ麺と袋麺はまるで別物と考えるので、実際に私はそれを食べてはいない。

・具材が付いている

新しく発売された袋麺『アクマのキムラー(3食パック・税抜408円)』は、チキンラーメンなのに具材付きという点も非常に興味深かった。どれ、いっちょ作ったろ。丼に麺を入れて卵を落とすまではいつもと一緒だが、お湯を注ぐ前に小袋の具材をふりかける作業は新鮮である。

・本家との違い

お湯を注いだらフタをして3分待つ……はずが、フタがなかったので別の丼をひっくり返して乗せてみた。そのせいでやや失敗することになるのだが気にするな。お、3分経ったな。では、開けてみるぞ。


むぅ……卵があまり半熟ではないな。ちゃんとフタをしなかったからか。しかし、これから麺を軽くほぐして特製オイルをかけるから無問題。

完成した『アクマのキムラー』は、チキンラーメンなのに具材の影響か、あまりチキンラーメンっぽくないルックスだった。丼からただようキムチの香りが食欲をそそる。ここはもったいぶらず、一気に食べるとしよう。

・妙なウマさ

この、ちょっと柔らかい食感の麺。まさにチキンラーメンそのものだ。キムチ味の割にはあまり辛すぎず、ちょっと体がポカポカする程度で、基本はチキンラーメンとそこまで変わらない。なのに、本家チキンラーメンよりもウマい気がする。キムチやニラといった具材のせいだろうか?

困ったことに、飽きない。あまつさえスープまで飲み干してしまった。“アクマ的うまさ” ってほど大げさなものでもないのだが、妙な “やみつき感” がある気がする。体感として、本家の3倍くらいのウマさといったところか。スーパー激ウマ! ってわけではない。しかし、味のあるウマさである。

・また食べたい

最初に書いたように、私はそこまでチキンラーメンが好きというわけではない。数年食べられなくても別に困らないだろう。だが、この『アクマのキムラー』に関しては、記事を執筆している今の段階ですでに食べたくなってきてしまっている。原因は不明だ。今回のところは、アクマの仕業ということにしておくとしようか。

参考リンク:日清食品「アクマのキムラー」
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.

▼チキンラーメンなのに具材が付いている