悲しいことに、世の中には「悲報」とカテゴライズされる事件・出来事がたくさんある。しかし、ここまでの「悲報」にはなかなか出会えないのではないか。なんと、牛丼チェーンの「松屋」が値上げを発表したのである。
本日2018年3月20日、松屋フーズは原材料価格や人件費高騰を理由に、4月3日14時から「松屋」の一部商品を値上げすると発表した。『牛めし』はもちろん、カレー・定食・その他の丼が値上げ対象となるようだ。これを悲報と呼ばずに一体何と呼ぶのか?
・松屋が値上げへ
「うまい、やすい、はやい」を体現しているのは、なにも吉野家だけではない。松屋もまた、安くておいしい食事で我々庶民の胃袋を満たし続けてきた存在だ。毎日のように松屋に通っているという学生やサラリーマンの方も多いはず。そんな多くの松屋ファンにとって、今回のニュースは衝撃に他ならないだろう。
なぜなら、牛丼チェーンの最大の魅力とはその安さにあるからだ。とはいえ、現在牛丼チェーンが苦境に立たされているのは間違いない。去年11月には、同じく牛丼チェーンのすき家が、中盛以上の牛丼を値上げしたばかりである。今回の松屋の値上げは、時間の問題だったと言えよう。
それでは以下で、松屋フーズが発表した各メニューの値上げ額を記載したい。価格はすべて税込である。
・1. 松屋 全店舖対象メニュー(一部店舗を除く)
牛焼肉定食
シングル 590円 → 600円
ラージ 740円 → 750円
ダブル 890円 → 900円
ライスミニ 560円 → 570円
単品 390円 → 400円
カルビ焼肉定食
シングル 630円 → 650円
ラージ 780円 → 800円
ダブル 930円 → 950円
ライスミニ 600円 → 620円
単品 430円 → 450円
キムカル丼
並盛 490円 → 500円
大盛 590円 → 600円
特盛 740円 → 750円
・2. 首都圏中心の松屋 約580店舗対象メニュー
プレミアム牛めし
大盛 520円 → 530円
特盛 630円 → 650円
ネギたっぷりプレミアム旨辛ネギたま牛めし
大盛 630円 → 640円
特盛 740円 → 760円
プレミアムおろしポン酢牛めし
大盛 620円 → 630円
特盛 730円 → 750円
プレミアム牛皿
大盛 410円 → 420円
・3. 上記2以外の松屋 約350店舗対象メニュー
牛めし
ミニ盛 240円 → 280円
並盛 290円 → 320円
あたま大盛 350円 → 390円
大盛 390円 → 430円
特盛 500円 → 550円
ネギたっぷり旨辛ネギたま牛めし
ミニ盛 350円 → 390円
並盛 400円 → 430円
大盛 500円 → 540円
特盛 610円 → 660円
おろしポン酢牛めし
ミニ盛 340円 → 380円
並盛 390円 → 420円
大盛 490円 → 530円
特盛 600円 → 650円
牛皿
並盛 210円 → 240円
大盛 280円 → 320円
カレギュウ
並盛 500円 → 550円
大盛 600円 → 650円
『牛めし』の並盛が290円から320円へと30円アップしているが、首都圏を中心に販売されている『プレミアム牛めし』の並盛は据え置きとなっている。『カレギュウ』の50円アップは、なかなか痛い出費だ。
元々の値段が安いとはいえ、庶民にとって値上げはやはり苦しいもの。久々に悲報らしい悲報を聞いた気分である。