スパ! さっみぃ〜……。寒いって。いま、オレの住んでるケニアのさいはてアンボセリは、ちょっと予想外にサミ〜んだよ。なんで寒いのかっつーと、こちらも予想外なんだけど、連日のように雨が降りまくってて。そんで寒ィ。え、日本も寒いのか?
そんじゃちょうどいい。今回は、暖房もなければ電気すらない場所に住んでいるオレたちマサイ族が、どうやって寒い時に暖をとるのか、5パターンほど教えておこうかな。いますぐマネできると思うから、寒いと思ったら試してみるといい。
・その1:ジャケットを着る
まぁ、当たり前つったら当たり前だけど、あったかい上着を着る。オレなんて革ジャンみたいなのを着てるんだぜ? そんだけ寒い。ゴー(羽鳥)はブロックテックとかシームレスダウンを着てたけど、ケニアにユニクロはないんでね。うらやま〜。
・その2:ニットキャップをかぶる
熱心なマサイ通信読者であれば、おそらく「ニットキャップかぶってるマサイ族がたまにいるな……」と思っていたんじゃないかな? 実はこれ、3つの意味がある。まず1つ目は、寒いからだ。もうひとつは、オシャレな。もうひとつは……今度教えるよ。
・その3:マサイ布をまとう
まあ基本技だな。マサイシュカことマサイ布を体に巻きつけたら……わりと暖かい。別にマサイシュカじゃなくても、ふつうのブランケットでもいい。毛布だっていい。寒かったら、布を使おう。巻き方を工夫すればオシャレにもなるし一石二鳥だ。
・その4:火に近づく
日本で言うところの「焚き火」だな。「かまど」でもいい。寒かったら火に近づいて暖をとるのはマサイも同じ。ちなみにケニアって暑い国だと思ってるだろ? 実はそうでもないからな。特にナイロビなんて、みんなの想像以上に寒いと思うよ。
・その5:暖かい紅茶を飲む
外で優雅にティータイム……のように見せかけて、実は「寒いから飲んでいる」って時も多々あるぞ。ストレートではなく、わりと砂糖はたっぷりめ、ミルクも加えてミルクティーとして飲むのがマサイ流だ。ちなみに茶葉はキマナの町で買ってくるんだ。
──以上5通り。意外と普通だったかな? 日本はもうじきポカポカ陽気の春が来るんだろ? 嬉しいことがたくさんある春の到来まであと数日。それまでは、暖かい紅茶でも飲んで乗り切るといい。そんじゃな、オレセリ〜!