例えば「インスタグラムのフォロワーが買える自動販売機」が設置されていたり「サイドカーに乗るクマ」が公道を走っていたりと、我々が想像だにしない現象があたり前のように起こる大国、ロシア。人はそれを敬愛の意味も込めて “おそロシア” と呼ぶ。
そんな “おそロシア” がいま日本で発生し話題を呼んでいる。その主役は「駐日ロシア連邦大使館」で、ある話題をきっかけにマジの怒りが爆発したようだ。「激怒」とも「オラオラ」とも「煽り」ともいえる感情が公式Twitterで明かされているぞ。
・おそロシアなツイート
駐日ロシア連邦大使館の公式ツイッターがブチギレたのは、産経新聞が2018年3月16日に報じた「元スパイ暗殺未遂事件」に関する記事についてである。内容については各自でご参照いただきたいが、公式ツイッターはこの記事に対し遺憾の意を表明した。
おそロシアの片りんが見えるのはここからで、このツイートに対して付いたコメントに対し公式ツイッターは真っ向勝負! 先述のようの「激怒」「オラオラ」「煽り」などを駆使し全面対決を挑んでいるのだ。以下でその一部をご紹介しよう。
コメント「ウォッカでも飲んで落ち着けよ」
公式ツイッター「英国のウィスキーに酔っ払っているみたいね。健康に危ないから日本酒の方がいいんじゃないか。」
コメント「ウクライナ頑張れ、と思う」
公式ツイッター「あなたのような連中が過去に “ヒトラー頑張れ” と訴えていた。そう言う言い方があのころユダヤ人などの大量虐殺につながったので、恥を知れ。」
コメント「ふざけんな。なに北方領土の要塞化進めとるねん、それどころか “色丹島で米企業が発電所建設へ” なんて報道まで数日前流れてきた」
公式ツイッター「あの米企業に言っとけよ」
コメント「なんでやねん。お前らが誘致しとるねんから、責任転嫁すな」
公式ツイッター「いや、企業が儲かる可能性を見つけたらだれも阻止できないんです。どこの国も一緒。ただ、どちらの企業が先に場所をとるかだけなんです」
コメント「ロシアの方は慣れてないのでしょうけれど、日本には言論の自由があるので、パブリックでこんな発言するくらい平気です」
公式ツイッター「日本には言論の自由があるって #JokeOfTheDay だよ! 教えてあげるけど、ロシアには今貴国が夢にさえ見ないような言論の自由がある。だけど、貴国には言論の “自由” があるからそれがわからない」
日本には日本の主張があるように、ロシアにはロシアの主張があるのだろう。それはイイ。……が、仮にも国を代表する「駐日ロシア連邦大使館」の公式ツイッターだけに、波紋は大きいようだ。
一連のツイートに対しネット上では「中の人は更迭されそう」「過激すぎる」「日本大使館がやったら大問題だな」「さすがロシアって感じ」……などの声が挙がっている。内容はさておいて、感情をむき出しにできることも “おそロシア” と称される理由の1つなのだろう。
参照元:Twitter @RusEmbassyJ 、 産経ニュース
執筆:P.K.サンジュン
▼こちらが発端となったツイート。
16日付の #産経新聞 の主張記事に反対。#ロシア が #スクリパリ 氏らへの襲撃に関与したというのが #英国 のプロパガンダ。それが愚かにコピーされているだけだ。露が事件の関与を否定し、国際法に基づく取調べに協力する用意がある、と明確に声明した。この事実が産経の筆者に無視されて、遺憾だ。 pic.twitter.com/lkpSEz7fDU
— 駐日ロシア連邦大使館 (@RusEmbassyJ) March 16, 2018