どの世界にも天才と呼ばれる破格の才能が存在するが、天才の中の天才とはこの男のことなのかもしれない。そう、藤井聡太六段のことである。先日行われた第11回朝日杯将棋オープン戦において、あの羽生竜王を破って史上最年少優勝を成し遂げた藤井六段は、驚くことにまだ中学生なのだ。

本日2018年3月8日、第68期王将戦の1次予選2回戦で、藤井六段は師匠である杉本昌隆七段と対局。公式戦初となる師弟対決に臨んだ。しかし、スポーツニッポンによると、両者の対局は「千日手」になったことで指し直しになったという。なんだよそれ、もはや漫画の世界ではないか!

・初の師弟対決

NHKニュースによると、杉本七段は藤井六段が小学4年生のときに弟子入りした師匠だそうだ。現在も藤井六段の指導を続けており、公式戦で二人の対決が実現したのは今回が初めてとのこと。

・千日手とは

午前10時、杉本七段の先手で始まった対局は、昼食休憩をはさんだ午後1時18分、59手目で「千日手」が成立したという。その後、藤井六段の先手で最初から指し直しとなったそうだ。初の師弟対決で「千日手」とは。熱い! 熱すぎるぜ!! ……で、「千日手」って何よ?

将棋の指し方は知っているけど、「千日手」が何なのかよく分からないという人は意外と多いのではないか。調べてみると、盤面の駒の並びや持ち駒がまったく同じ局面が4回現れることを「千日手」と呼ぶようだ。つまり、完全に互角の状態であると。何それ熱い。

・将棋ファンも驚き

両者が繰り広げる熱い対局、いやドラマに、ネットの将棋ファンたちも感嘆の声を挙げている模様だ。その一部をご紹介しよう。

「千日手って……漫画か!」
「師弟対決で千日手は熱い」
「もはやフィクションを超えた世界だな」
「めっちゃ燃える展開」
「もうこれ誰かが描いてるシナリオなんじゃ……?」
「熱すぎるやろ」
「名人伝みたいな話だな」
「千日手って本当になるんだー」

・聖闘士星矢かよ

将棋ファンたちの反応からも、これがどれだけ珍しく熱い出来事なのかが伝わってくるようである。ちなみに、「千日手」と聞いて私(あひるねこ)が最初に思い浮かべたのが『聖闘士星矢』であった。これもう、千日戦争(ワンサウザンドウォーズ)やんけ!

アイオリアとシャカ、そして童虎とシオンの戦いで起きた長時間の膠着状態、千日戦争。このことから、藤井六段と杉本七段が、実は黄金聖闘士(ゴールドセイント)であったという衝撃的な事実が明らかになったのである。中学生で黄金聖闘士とか、いくらなんでも最年少すぎるだろ。

・戦いの行方は

両者の終局は本日夜の見込みだそうだ。師弟関係にある黄金聖闘士の千日戦争がどのような結末を迎えるのか。今はただ、固唾をのんで見守りたい。

参照元:スポーツニッポンNHKニュース
執筆:あひるねこ
イラスト:マミヤ狂四郎