マンガを作者や出版元の許可なしに掲載する海賊版サイト。以前の記事で、日本漫画家協会が海賊版サイトを非難したことをお伝えしたが、実はこの問題はすでに国会にも飛び火している

予算委員会で「日本維新の会」の丸山穂高議員が、海賊版サイトについて状況の確認と対策を政府に求めたのだ。国が動きつつある本問題。そんな中、Twitterでは『#漫画村を守ろう』というタグが爆誕しているのでお伝えしたい。

・2018年2月9日の予算委員会

丸山議員の質疑が行われたのは、2018年2月9日の予算委員会。警察庁の山下史雄生活安全課局長は「著作権等の法令法違反が疑われる事案に関しては適切に対処していく所存」と回答。

丸山議員は「度々国会で取り上げる可能性もあり、今後も情報のやり取りをさせていただきたい」とした。詳細が気になる方は、衆議院インターネット中継でご確認いただけると幸いだ。海賊版サイトの話題は、丸山議員の質疑が始まって19分頃である。

・ネットの反応

それはさて置き、国会でも取り上げられた海賊版サイト問題。ネット上では、様々な意見が見られるが、そんな中、『#漫画村を守ろう』というタグが爆誕していた。

タグを見てみるとほとんどは非難の声となっているのだが、中には「こいつら俺たちの漫画村を潰そうとしている。許されへん」という声も見受けられる。また、質疑について報告した丸山議員のツイートには、以下のような声も。

「漫画村等はたしかに違法なので潰すのがよいとは思うのですが、かくいう僕もついつい利用してしまいす。金銭的に読みたい漫画・雑誌などを全て買うことができないからです。今は高校生なのである程度自分のお小遣いの範囲でほんとうに読みたいものは買うようにしているのですがそれでも全ては買えない(原文ママ)」

──若い世代への浸透具合がうかがえる内容である。違法か脱法か海賊版サイト問題。今後の展開を見守りたい。

参照元:衆議院インターネット議員中継、Twitter @maruyamahodaka#漫画村を守ろう
執筆:中澤星児

▼寄せられたリプライの中に「利用している」という声も