
2026年6月19~21日の3日間の日程で、国内最大級のオーディオとホームシアターの祭典「OTOTEN2026」が東京・有楽町の東京国際フォーラムで開催される。それに先立つ4月13日、記者発表会が行われた。
来場者数は回を重ねるごとに増えており、オーディオに対しての需要の高まりが伺える。また幅広いジャンルの企業・団体が出展予定で、その数は過去最多になるそうだ。
今回のイベントでとくに私(佐藤)がおすすめしたいのは、「鹿島建設」の立体音響スピーカーだ。タッチアンドトライでその音を聞かせて頂いたら、度肝を抜かれてしまった! 前から横から上から後ろから、あらゆる方向から音がする! どうなってんの!? ぜひその音を体験してほしい。ビックリしちゃうぞ!
・豊かなオーディオで音楽を体験すること
記者発表の冒頭で、イベントを主催する「一般社団法人日本オーディオ協会」の小川理子会長は、協会の営みと日本におけるオーディオの変革について語った。
協会は来年設立から75周年を迎えるという。協会は「豊かなオーディオ文化を広め、楽しさと人間性にあふれた社会を創造する」を基本ビジョンに、現在まで活動を続けている。
この75年の間に音楽ならびに音響を取り巻く環境は劇的に変化している。アナログからデジタルへとテクノロジーが変化していく中でも、「良い音で音楽を聞くこと」が人を幸せにすると、会長は語る。
近年はAIの進化が目覚ましく、AIを駆使して楽曲を制作することも珍しくなくなった。プロンプト(AIへの指示・命令)を入力するだけで、知識や経験がなくとも、複雑な楽曲制作ができるようになっている。
そんな時代になったからこそ「音の感動」を伝えることが大切であると、協会は考えている。音が伝える温もりや感動はAIには作り出すことができないものだ。音の感動についてもっと多くの音楽ファンに伝えることが、協会の務めなのだという。
「豊かな文化を次世代に継承する」、そのために協会はイベントなどの活動を行っている。豊かな文化とはすなわち「豊かなオーディオで音楽を体験すること」にほかならないだろう。
毎日のように音楽に触れる私は、まぎれもなく音楽を通じて、生活の豊かさを感じている。素晴らしい音楽やアーティストとの出会いもオーディオあってこそだ。どれだけ時代が変わっても、その豊かさが損なわれないことを祈っている。
・初の3日間、プレミアムデーも
そんな豊かさに触れる機会を与えてくれる「OTOTEN」は2022年にコロナ禍から再開して以降、毎年来場者数が増えており、今年はいよいよ来場者数1万人が視野に入ってきている。全世代で来場者数が増えており、とくに若年層(40歳未満)の増加率が顕著だ。以前にも増して、オーディオが身近なものになった証だろう。
今回は初の3日間日程となり、はじめて有料のプレミアムデーを設けている。より深く機器や技術に触れる機会として新設し、一般公開日よりもスムーズに体感できるメリットがあるのだとか。
今回アンバサダーを務めるのは、声優の安野希世乃さん。そして「ホロライブ」所属のVTuber「AZKi」さんと共にイベントを盛り上げる。
6月21日にトークショーに出演予定の安野さん。会長からどんなことを話すのかを問われると、彼女なりのマイクとの向き合い方や出展企業の製品の紹介などをしたいと語った。
・この音を聞いてほしい!
イベントでは78社が出展を予定しているのだが、この日はそのうち選りすぐりの10社がタッチアンドトライとして出展し、メディア向けに自社の製品をPRしていた。
私がとくにスゴイ! と感じた製品を2つ紹介しよう。まずひとつが、オープンイヤー型イヤホンメーカー「Shokz Japan(ショックスジャパン)株式会社」の次世代オープンイヤー型イヤホン「OpenFit Pro」である。
この製品は、4月6日に発表されたばかりで製品アンバサダーに「サカナクション」の山口一郎さんが就任している。
「有線イヤホンこそ至高」と考える私は、正直オープンイヤーイヤホンに懐疑的なところが “ある” 。いや、 “あった” 。これを試聴してそれはすでに過去のものとなったわけだが、そもそも何を疑っていたのかというと、イヤホンが耳穴に入っていないのに、音がキレイに聞こえるわけないと考える節があった。
それでなくても有線の方が音圧が出ると信じており、その分クリアに聞こえると考えていたのだ。
だが、これを試聴させてもらったら、その考えは間違っていたことに気づかされた。このモデルの「フォーカスモード」はオープンイヤーとは思えないほどクリアでダイナミックな音を聞かせてくれる。
本体に3つのマイクがあり耳の形状に合わせて、耳の内側のノイズレベルを精密に予測して、逆位相の音波を生成してノイズを打ち消しているそうだ。その聞き心地がクリアすぎて思わず「怖!」と言ってしまったほど。音はクリアに聞こえているのに、装着したまま普通に会話もできる。
いやはや、食わず嫌いをしているうちに、オープンイヤーはトンデモないレベルにまで進化していた。もはや、魔法ですよ。
そしてもうひとつが、冒頭で挙げた鹿島建設の「OPSODIS 1」である。これが本当にすごくて、目の前に座って用意された音源を聞くと、音が右から左に! 左から右に! 上から下に! 下から上に! 前から後ろから、あらゆる角度から聞こえてくる!!
ナニコレ、どうなってんの!? 実はこれ、同社が英国サウサンプトン大学と共同開発した立体音響技術を搭載したスピーカーだ。映画館などの立体音響はスピーカーの数と位置で立体感を演出する。しかしこれは耳に届く情報をコントロールして立体感を作っている。
目の前には小さなスピーカーがあるのに、後ろから音が聞こえてきて本当に「オワッ!」となってしまう。しかも価格は13万2000円という、驚きの安さだ。マジで1台ほしいかも。
そんな驚きと感動と興奮に満ちた製品が一堂に会するイベントとなると、もう1日いても足りないかも! 音楽好きはもちろんのこと、これからオーディオを楽しみたいという人にも、打ってつけのイベント。ぜひとも会場で見て触れて、そして聞いて、とことん音を楽しもう!
・イベント概要
名称 OTOTEN2026
会期 2026年6月19・20・21日
会場 東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内3-5-1)
入場料 19日「プレミアムデー」税込1100円(事前登録制)、20・21日「一般公開日」入場無料(事前登録制)
受付開始 4月24日(プレミアムデー・一般公開日ともに)
参考リンク:OTOTEN2026
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
佐藤英典












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