何度思い返してみても、去年から今年にかけての日本は寒かった。東京にも雪が降り積もり、多くの企業で帰宅命令が出されたのは記憶に新しい。今季最強の寒気だなんだと毎日のように報じられていたのは、今にして思うと尋常ではなかった。ていうか、今週も別に暖かくはないからね。ことごとく寒いわ!
ところで、昨年の12月頃「ラニーニャ現象」なる聞き慣れないワードが天気予報に登場したことを覚えているだろうか? 日本の寒さに影響を与えた要因の一つなのだが、私(あひるねこ)もすっかりその存在を忘れていた。しかし、なんとコイツ、今もしれっと活動してやがるのである。いや、暇かよ!
・ラニーニャ現象は生きている
本日2018年2月9日、気象庁はエルニーニョ監視速報を発表した。その中に「ラニーニャ現象が続いているとみられる」という記載があるのだ。さてここで、ラニーニャ現象について簡単におさらいしておこう。
ラニーニャ現象とは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より低くなり、その状態が1年程度続く現象のことである。もし発生すると、日本を含め世界中で異常な天候が起こるとされている厄介な存在なのだ。
・やったのはテメエか
2017年12月に6年ぶりに発生したラニーニャ現象は、冬将軍と同時に襲来することで日本を窮地に追いやった。エルニーニョ監視速報によると、1月の東日本と西日本の低温には、このラニーニャ現象が影響したとみられるという。そうか、貴様が戦犯の一人だったのか。
・早急な引退希望
ラニーニャ現象は今後春の間に終息する可能性が高いとのことで、その確率は70%だそうだ。うむ……。天気予報的には「ラニーニャのピークは過ぎたので春で終わるよ、よかったよかった」という感じなのだろうが、私はむしろこう言いたい。おまえ、なに春まで現役続行しようとしとんねん。
たしかに先述の通り、“その状態が1年程度続く” のがラニーニャ現象だ。しかし、さすがにもういいだろ。そろそろ帰れや! 暇かよ!! Yahoo! ニュースによると、ラニーニャ現象は終息に向かうものの、しばらくは影響が残るらしく、春にかけても気温の低い状態が続くとのことだ。
・寒さは続くよ
まさに「誰得」状態となっているラニーニャさんの「春まで現役続行宣言」。日本気象協会運営の tenki.jp によると、今月10日はあまり寒くないようだが、11日になると気温が低下。12日は広く真冬の寒さとなるという。日本の受難は、まだまだ終わっていないのである。
参照元:気象庁、Yahoo! ニュース、日本気象協会
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.