誰もが愛してやまない中華料理。その中でも1、2位を争う人気メニューと言えば、麻婆豆腐で決まりアルよ。それにしても、麻婆豆腐って何であんなにウマいんだろうな……ん? 待てよ。日本で食べてこんなにウマいなら、本場・中国で食べたらもっとウマいんじゃね?
というわけで、中国四川省にある麻婆豆腐発祥の店へ実際に行ってきたぞ。ハッキリ言って、本場の麻婆豆腐は日本で食べるよりもはるかに辛い。辛い上に、舌がビリビリと痺れる。しかし、ウマい! 安くてウマい!! 近所にあったら週8で通いたくなるレベルで、激烈にハオチーであった。
・伝説の始まり
中国の西南部に位置する四川省。その省都である成都市に、麻婆豆腐が生まれた店「陳麻婆豆腐」がある。日本にも支店はあるのだが、今回訪れたのは本店だ。ここで麻婆豆腐が生まれたのか……。まさに麻婆豆腐発祥の聖地である。
・高級と見せかけ激安
麻婆豆腐というと庶民的なイメージがあるかもしれない。しかし、「陳麻婆豆腐」本店は高級レストランのような外観で雰囲気たっぷり。店内は広く2階席まであるぞ。こりゃ数千円取られるんじゃ? とビビりつつも、メニューに書かれた麻婆豆腐は大が20元、小が12元と超良心的(1元:約17円 ※2018年2月8日時点)。さすがチャイナ。さすチャイ。
・これが本場の麻婆豆腐
周囲を見渡すと、どのテーブルももれなく麻婆豆腐を頼んでいる。にんにくの香りが食欲をそそるぜ~。しばし待つと、いよいよ私(あひるねこ)の元へ鉄製の器に入れられた麻婆豆腐が到着! おお、グツグツとマグマのように煮えたぎっているではないか。
豆腐、ひき肉、ネギというシンプルな具材の上に、四川料理の定番調味料・花椒(かしょう)がこれでもかとかけられている。実に辛そうだが、このにんにくの匂いには抗いようがない。思ったよりもドロッとした麻婆をレンゲですくい、口に運んでみると……。
・ハンパではない中毒性
まずは唐辛子によるヒリヒリとした強烈な辛さ、次に花椒により痺れるような辛さが渾然一体となって押し寄せてくる。これぞ “辣” と “麻” 、四川料理の真髄「麻辣(マーラー)」そのものである。そして、その辛味を上回るような旨味も同時にやって来る。辛い! でもウマい! もう止められないアルゥゥゥウウウ!!
そう、途中で食べるのをためらうほど舌がやられているのに、それでも食べる手を止められない中毒性がこの麻婆豆腐にはあるのだ。たっぷり入ったにんにくも、その要因の1つであると私は予想する。オリーブオイルの代わりにラー油で煮込んだアヒージョ。そう呼んでもいいくらいに、にんにくの主張が強いのである。
・コスパも最強
結論として、陳麻婆豆腐は日本の麻婆豆腐とはまるで別物だ。日本だとここまで辛い麻婆豆腐はめったにないと思われる。しかし、その辛さにウマさが勝ってしまうため、ヒイヒイ言いながら食べ続けるしかないのである。これで400円しないなんて、一体何がどうなっているのか。
・麻婆豆腐ファンは必食
かつて若槻千夏さんは「麻婆豆腐は飲み物です」と言ったが、陳麻婆豆腐をグビグビ飲んだらおそらく喉が千切れるだろう。実を言うと、私もその辛さにより少々お腹が痛くなったからな。しかし、それでもまた食べたい! 今すぐにでも食べたいィィィィイイ!! 麻婆豆腐発祥の地の名はやはり伊達ではなかった。偉大なる発明に感謝を。謝謝。
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名 陳麻婆豆腐
住所 中華人民共和国四川省成都市青羊区西玉龍街197号
Report:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
▼麻婆豆腐発祥の地「陳麻婆豆腐」
▼まるで高級レストラン
▼麻婆豆腐以外もウマいぞ! こちらは意外と四川省では食べられていない担々麺
▼モチモチした麺が激ウマ
▼ビールが止まらないアルよ
▼辛いので甘い胡麻団子を頼んじゃったアル