世界の中でも屈指の治安の良さで知られる日本だが、実際には凶悪事件が無いわけではない。2018年1月29日に産経WESTが報じた詐欺事件も、一部の人にとっては史上空前の凶悪事件と言えるだろう。
産経WESTによれば兵庫県警伊丹署は29日、ネットオークションでザリガニを出品しながら、実際には落札者にカブトムシとクワガタを送りつけたとして、詐欺の容疑で無職男性(26歳)を逮捕したというから穏やかではない。
・黄金のザリガニ
そもそも出品されたのは北米産のザリガニ「オルコネクティス・ルーテウス」らしい。調べてみるとこのザリガニは黄金色のザリガニで、ザリガニマニアの間では人気かつ憧れの品種のようだ。
さらに容疑者の自宅を家宅捜査した結果、カブトムシとクワガタは300匹近くを飼育されていたが、ザリガニを飼っていた形跡は見られなかったという。容疑者は、
「送り間違えた」
……と供述しているらしいが、現場の状況を見る限り確信的な詐欺行為の可能性が高いのではないだろうか?
・ザリガニマニア激怒
さて、この事件について特に激怒しているのはザリガニマニアたちだ。ネット上には「ルーテウスが届くと思ってたのにカブトムシが届いたときの気持ちを考えたら……犯人は鬼畜生か?」「これはカブトムシ界、クワガタ界、いや昆虫界からの挑戦だ」などの声が挙がっている。
一方で詐欺罪とはいえ「ザリガニ」や「カブトムシ」というワードにほんわかしてしまう人も多いようだ。一部の声をご紹介しよう。
・ネットの声
「小学生の争いかな?」
「いくらなんでもザリガニとカブトムシは間違えないだろ」
「ザリガニなんてそこら辺にいるのになんでカブトムシを送った?」
「一応送る意味がわからない」
「26歳無職でカブトムシとクワガタを300匹飼育してるとか」
「なぜカブトムシならイケると思ったのか?」
「カブトムシをザリガニだと思ってた説」
「せめてカニにしろよ」
繰り返すが、この事件は疑いようのない詐欺罪であり犯罪行為である。が、そこに「ザリガニ」と「カブトムシ」が登場するだけでこんなにも争点がマイルドになるとは驚きだ。被害者がいつか「オルコネクティス・ルーテウス」を飼育できるように願いたい。
参照元:産経WEST
執筆:P.K.サンジュン
イラスト:マミヤ狂四郎
Photo:RocketNews24.
▼こちら以前ご紹介した「いつか伊勢海老を食べてみたい」という後輩に “野生のザリガニ” をご馳走した話。