本日2018年1月25日の朝は、全国的にこの冬一番の寒さとなった。東京都心でも早朝に氷点下4度を記録し、なんとこれは48年ぶりのことだという。たしかに今朝は、いつにも増してとんでもなく寒かった。布団から脱出し、今こうして会社に出社しているのが奇跡と言えるだろう。
さて、記録的な寒波により都内でも水道が凍結し、水が出なくなる現象が起こっているようだ。北海道ならいざ知らず、東京で凍結するとは驚きである。今回、実際に水が出なくなってしまったという人に話を聞くことができたので、そのやり取りをお伝えしよう。
・朝起きたら、水が出なかった
話を聞いたのは、東京都練馬区のマンションに住むSさんだ。これまで、水道管の凍結は特に意識したことがないらしい。今朝も出勤のためにいつも通り起き、いつも通り水道の蛇口をひねったところ、水がまったく出なかったという。
──私(あひるねこ)も経験がないのでよく分からないのですが、どういう状況だったのですか?
「朝起きて、まずトイレに行ったんです。その時は普通に流れたんですが、あれはおそらくタンクに水が入っていたからなんでしょうね」
──その後、洗面所に?
「そうです。手を洗おうと思って蛇口をひねったら水が出ない。あれ? と思って何回か試してもやっぱりダメ。キッチンもダメでシャワーもダメ。ここで初めて、水道が止まっていると確信しました」
──手を洗えないのはキツイですねぇ……。それで?
「水道局に電話する前に、Twitterを見て同様の現象が起きていないか確認してみました。ただ、意外とそれが周辺の話なのか分からないので、あまり参考になりませんでしたね。水道局のホームページに水道栓を調べるよう書いてあったのですが、結局よく分からなくて電話しました」
──ほうほう、電話では何と言われたんですか?
「近くで水道工事をしているか、凍結か……という感じでハッキリとした回答は得られず。工事しているか確認しましょうか? と言われたので、折り返し電話をかけてもらうことにしました。
ですが、折り返しの電話が何時になるか分からないそうなので、会社に遅れそうなこともあり、そのまま家を出ました」
──では、今も自宅の水道がどうなっているのかは分からないと……。
「はい。その後1時間くらいすると電話がかかってきまして、工事はしていないのでおそらく凍結だろう、と。ウチだけですかね? と聞いたら、練馬、杉並で問い合わせが多数来ていると言っていました」
──こうしろみたいな指示はなかったんですか?
「日中の気温で溶けるのを待つか、あとは水道栓を左に思いっきり回せと言われましたね。まあ、その頃には会社にいたので試せてないんですが……。あと、凍結だとは思うけど、念のためマンションの管理会社に確認した方がいいとも言われました」
──なるほど~。貴重なお話をありがとうございました!
・他人事とは思わずに対策を
Sさんにとって水が出なくなること自体が初めての経験だったらしく、非常に戸惑ったと話していたことも記しておきたい。おそらくこれは水道が凍結したんだろうが、東京都水道局のホームページを見ると、万一凍ってしまった場合の対処方法が書かれている。
「自然に溶けるのを待つか、凍った部分にタオルを被せ、ぬるま湯をゆっくりかけて溶かしてください。いきなり熱湯をかけると、水道管や蛇口が破裂することがあります」
いきなり熱湯をかけてはいけないそうなので、くれぐれも注意していただきたい。天気予報を見る限り、明日の朝も今日と同じくらい寒いことが予想される。これを他人事とは思わず、水道が凍結しないよう対策を取った方が良さそうだ。