誕生日はいくつになっても めでたいものである。1年に1度の大切な記念日、ケーキにろうそくを立ててフーッと吹き消し、みんなから祝福を受ける。何歳になっても嬉しい瞬間ではないだろうか?
ただ、子どもの誕生日なら歳の数だけケーキにろうそくを立てられるだろうが、大人はどうなのだろう? ムリなのだろうか? この疑問に答えるため、40歳のオッサンの誕生日に40本のろうそくをケーキに立てたところ……トンデモない結末を迎えることになった!
・4号サイズに40本
2018年1月10日、当編集部のサンジュンが誕生日を迎えた。“不惑” の40歳だ。サンジュンはいつも明るくみんなを元気づけるアニキ的な存在。彼がいることで、編集部はいつでも和やかな雰囲気に包まれている。お世辞ではなく本当のことだ。
そんな彼を祝福するために、ケーキにろうそくを立てることになった。とはいえ、そもそも40本もの ろうそくがケーキに立つのか? とにかくケーキを購入すべく、伊勢丹新宿店の千疋屋を訪れたら……残念なことにその時売っていたホールサイズのショートケーキは、4号サイズ(直径12cm)のみ。
これに40本ものろうそくが本当に立つのか? やってみるしかない……。サンジュンを喜ばすためなら、やるしかないんだよッ!!
・ろうそくを立てる
ということで、購入した直径12cmのホールケーキに ろうそくを立ててみる。
10本くらいはどうってことないな。
だが20本を越えたあたりから、刺せる場所が少なくなってきた。一般的に12歳くらいまでは歳の数だけろうそくを立てられるだろうけど、20歳を越えてからはなかなか難しい。25本ですでに限界か!?
限られた隙間を見つけ、地道に刺し続けて39本。残り1本だ。そして……
最後の1本をブッ刺し、40歳ケーキ完成ーーッ!!
カラフルだけど、ケーキより存在感がある。でもハッキリ言って、ろうそくが邪魔だ……。
上から見ると、針の山だなコリャ。
・着火に挑む!
さて、ここからが本題。ケーキに突き刺した40本ものろうそくに、火をつけなければいけない。編集長のGO羽鳥が事前に購入しておいてくれた火力強めのライターで、一気に着火しようと思ったら……。
このライター、火力弱くない? なぜだ? つけ方の問題!? よく分からないけど、スムーズに火がつけられない。──と、何度もカチカチやっていたら……!
ライターがつかなくなった! これはいかんッ!! 先に着火したろうそくが燃え尽きてしまう。マズイ! ということで、火がついた手前のろうそくを取って、それで残りを着火することに。
この方法で順調に着火できたものの、中央の方に火がついていないろうそくが2~3本ある。しかし、ろうそくで着火しようと思うと、持っているろうそくが溶けだしてしまう……。う~ん、仕方ない。中の方は無視しよう……。サンジュンには内緒だ。
こうして、何とか ろうそくに火をつけ終わったケーキ。それを見たら……実に豪快に燃えている。こんなに炎上しているケーキを見たことがない。オッサンを祝うのは大変だな……。
・ケーキに喜ぶか!?
ちなみに、ケーキはサンジュンに内緒で準備していた。きっと驚くぞ~! 火が燃え盛るケーキをサンジュンの元へ持っていくと……
あれ? 感動で号泣すると思ったら、そんなに喜んでない?
意外にも照れ屋なのか、はにかんだ様子も可愛らしい。最後はサンジュンが大きく息を吹き込んで……
盛大に燃えるろうそくを一息に吹き消す! ファイヤーーーッ!!
・火の管理に注意
こうして、オッサンは40歳の人生を歩き始めた。ケーキはみんなで美味しく頂きました。
このあとサンジュンは祝いのお礼に「40歳ダンス」を披露したが、あまり面白くなくて場は変な空気になってしまった……。
とにかく、たくさん ろうそくを使う時には、火の管理に十分注意しよう。それから、ケーキを美味しく食べるなら、ろうそくは少な目の方がオススメだぞ!
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
▼40本ろうそくケーキとの格闘の様子がこちら