真冬のバイクは寒さとの戦いであるが、私の記憶が正しければ、今から約20年ほど前、突如として『サーマル』なるアイテムがオシャレ系バイカー界に登場した。要は「オシャレな股引(ももひき)」なのだが、いわゆる “ラクダ色の股引” を敬遠していた若者バイカーたちは、こぞって股引文化を採り入れた……と思われる。
そしていつしか、ユニクロから「ヒートテック」のタイツが発売され、冬のバイクに革命が。ほどなくして1.5倍暖かい「極暖ヒートテック」が誕生したが、ふと気づけば、さらに1.5倍暖かい「超極暖ヒートテック」まで登場していた。はたしてその実力とは!? 股引をはき続けて20年以上の筆者が、真冬のバイク通勤で試してみたぞ!
・超極暖以外は例年通りのバイク通勤スタイルで
まずは今回の趣旨から説明したい。筆者は真冬のバイク通勤をする際、ほぼ100%の確率で「ヒートテック」もしくは「極暖」のタイツをズボンの下に着用している。今回は、そのタイツなどを「超極暖」にしたら……の検証である。
コーディネートは、「超極暖」の上下と、ヒートテックくつした。あとは、防寒でも防風でも何でもない、普通のユニクロのジーンズ&タートルネック。最後に、お気に入りのジャケットをあわせて、「例年通りのバイク通勤スタイル」で行ってみた。
・往路(昼)
まずは昼。気温は9度もあるので全然余裕……と思いきや、予想外のピンチに襲われた。駐車場に行くまでの徒歩……どころか、超極暖を着て部屋で撮影している時点から “暖かすぎる” のだ。超絶ポカポカ、まさしく汗ダラダラなので、すぐさま暖房を切ったくらい。“極暖よりも1.5倍は暖かい” は本当なのだな……と素直に思った。
もちろんバイク通勤も余裕のよっちゃん。しかしながら、超絶ポカポカとまではいかなかなった。やはりバイクは「風」を切って走るので、防風でもない超極暖は冷風直撃、下半身は「極暖+ブロックテックチノ」と変わりないな……というレベルだ。
・復路(夜)
勝負は夜。そもそも防風ではないので、バイクに適していないことは百も承知。ただ、いつも使っている「ヒートテック」や「極暖」よりも暖かければ、それでいい。そんな淡い期待を込めながら、気温約4度の夜道をバイクで爆走してみたところ……
結論としては……
そんなに「極暖」と変わらない……のであった……_| ̄|○
バイクに乗っている以外のシーンは、圧倒的に「超極暖」のほうが暖かい。それはもう圧倒的に。しかし、冷たい風を体全体で受けまくるバイク走行時の場合は、インナーが極暖でも超極暖でも、さほど暖かさは変わらないのかな……というのが筆者の結論だ。
・ユニクロ防寒あったかランキング
ちなみに、これまで数回にわたって “ユニクロ防寒着で真冬のバイク通勤検証” をしてきたが、筆者なりの「あったかランキング」を付けるとしたら以下の通りになる。
圧倒的1位:シームレスダウン
同率1位:ブロックテックフリースの上下(特に下は圧倒的)
3位:超極暖ヒートテック
失格:ブロックテックスリムフィットチノ
シームレスダウンは、本当に “圧倒的” すぎるほどに圧倒的。無敵だ。また、2位のブロックテックフリースの下(パンツ)も、ビックリするくらいに圧倒的。まるで魔法。
そしてこの最強セットに「超極暖」を組み合わせたら究極……となるわけだが、もしもこの中から1つだけ選んで超極寒のシベリアでバイク通勤するとしたら、筆者だったら「ブロックテックフリースの下(パンツ)」をチョイスすることだろう。そのくらいオススメ。バイク乗りには、ぜひとも一度は体験してもらいたい。感動する。絶対に。
参考リンク:ユニクロ『ヒートテックウルトラウォームタイツ(超極暖)』
Report:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.
▼超極暖ヒートテックでバイク帰宅中。ラジオ感覚で聴いてね♪