荻田泰永(おぎたやすなが)氏の南極点無補給単独徒歩の冒険もラストスパート。世の中は仕事はじめで、正月ボケが抜けない人も多いかもしれないのだが、荻田氏は歩き続けているぞ~! 100kgのソリを1000kmもひき、約50日の間に休みは1日だけ。超絶ブラック冒険家だ!

・荻田氏からの定期連絡(日本時間 1月4日)

現在地:南緯 89度39分 西経 82度26分
この日の移動距離:28.4km
標高:2795m
天候:晴れ
気温:マイナス22度

・もうすぐ基地を目視できる

南極点まであと残り40km! 残り50kmを切った!! ゴールはもう目前である。しかし残念ながら、まだ荻田氏の目に南極点の基地は見えていないそうだ。明日の行程が終われば、目視できるかもしれないとのこと。

1カ月以上もの間、ほぼ空と氷床しか目にしていなかった荻田氏の目に、南極点の基地はどのように写るだろうか? 「そこに人がいる」、その安心感は計り知れないだろう。

・天国のような景色

今の荻田氏は南極高地を登り切り、周りには視界を遮るものは何もないという。まるで雲の上を歩いているように、空の青さと氷床の白さが天と地を二分している世界だ。漫画の中の「天国」のように見える。しかしそこはマイナス22度。地獄のような寒さである。

その中をあと2日歩き続けて、荻田氏はアムンゼンスコット基地にたどり着き、人間界へとかえってくる予定だ。

協力:荻田泰永南極遠征事務局
Photo:荻田泰永, used with permission.
執筆:佐藤英典
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▼残り40km。あと2日でゴールに到達する予定