クマに襲われるなど、野生動物に危害を加えられる事故は日本でまれに起きる。同じく海外でも、サメや蛇、ワニといった猛獣に人が襲われて命を落とすケースは珍しくない。

にもかかわらず、クレイジーすぎる命知らずが出現。現在、自らワニのエサになろうとした豪市民が、ネットで非難の声を浴びている。それに対し、現地の市長は怒りを露わにしているという。

・自らワニを仕掛けるケージに入って行った男性達……

英ニュースサイト『The Guardian』によると、豪クイーンズランド州ポートダグラスのマリーナで、男性4人がワニを捕えるために仕掛けたケージの中に入っているところが激撮された。

このマリーナでは、2週間ほど前に79歳の女性が4.3メートルもある巨大ワニに水の中に引きずり込まれ、死亡する痛ましい事故が起きたばかり。そのワニを捕えるために設置されたケージに、男性たち自ら入ったのだから非難が殺到した。

・ワニをおびき寄せるために肉が仕込まれたケージ

問題の画像を見ると、彼らは嬉しそうに写真に収まっているため、自殺願望がある訳ではなく、おそらく冗談半分の悪ふざけだと思われる。同州の環境大臣によれば、ケージの中にはワニをおびき寄せるための肉が仕込んであり、いつ何時襲われてもおかしくないとのこと。

もちろん、ケージにはしっかりと「罠にイタズラするのは違法行為です」とのサインが掲げてある。これが何のために設置されたかは、誰が見てもわかる。彼らの意図こそ明らかになっていないが、人の道を外れた行為であることは間違いない。

・現地市長が “バカ者” を連発して怒りのコメント

そして、この件を耳にした現地の市長は怒りを通り越して、呆れ果てていた模様……。地元メディアのインタビューに、「非常にショックを受けました。信じられないほどバカげた危険な行為で、彼らは “今年のバカ者大賞” 、いや “世紀のバカ者大賞” を競っているのでしょうか」と、“バカ者” を連発しながらコメントしている。

最近は、SNSで数多くの「いいね」を獲得して話題になりたいばかりに、自ら危険な行為に及び、事故につながってしまうケースがあるようだ。そんな事態になれば冗談では済まされないので、くれぐれも軽はずみな行為をしないよう気をつけたいものである。

参照元:Facebook @7 News CairnsThe Guardian(英語)
執筆:Nekolas