中華圏の朝ごはんのマストアイテム「油条(ヨウティアオ / 中華揚げパン)」! 皆さんご存知のように “小麦粉を練って油であげた細長い揚げパン” のことだが、味がついているわけではなく、単体で食べてもそんなに美味なものでもない。
……と、つい先日まで思っていました。違った、油条にもウマいのと、そうじゃないのがあった! 私・沢井メグがこれまで食べたなかで、一番ウマい油条に出会ってしまったので報告させてほしい。ゲットした場所は日本。『業務スーパー』だ。
・業務スーパーの「油条」がウマい
「ほぉ、こういうのもあるのか」と軽い気持ちで買った「冷凍油条」。6本入って260円(税抜)だ。
説明書きによると油で揚げてもいいし、オーブントースターで焼くのもアリだという。油の処理が面倒だったので、迷わずオーブンへ。グリル予熱なしで8分ほど焼いてみた。
焼き上がった油条は、フランスパンのようなカリカリ皮、中身はモーッチリな生地。なんだこのモッチリ感は!? 油条って中はカッスカスな印象だったのに、やたらモチモチだ。味はついていない……はずなのに! 驚いたことに、小麦の芳醇な香りが口に広がったのだ。何これ美味しいんですけど!!
私が上海の路上で買っていたものより、ずっとずっと上質な味わいだ。一瞬、「まさか日本のメーカーが作ったナンチャッテ油条では」と思ったが、原産地を見ると中国だった。マジか。
・中国風朝ごはんにしてみた / 粢饭、豆浆、油条
ということで、さっそく中国風の朝食を作ってみたぞ!
油条といえばお粥のイメージが強いが、私は断然「粢饭(ツーファン)」が好きだ。蒸したもち米の中に油条が入ったおにぎりで、ほかにもザーサイやピーナッツなど好みの具を合わせる。上海一帯ではポピュラーな朝ごはんで、「糯米饭团(ヌォミーファントゥアン)」とも呼ばれるものだ。
ちょうどおこわがあったので、おこわに切った油条と、中国最強のラー油「ラオガンマー」で味付けしたピーナッツを入れておにぎりにしてみたら……超ハオチィィィィッ(好吃 / おいしい)。好吃すぎーーーー!!
油条が、おこわの蒸気を吸って、イイ感じにし~んなり。モッチモチギュムッとした食感がたまらない。コメと小麦粉、炭水化物祭りの罪深さよ。でも、朝ごはんくらいカロリーをとってもいいよね!
また、油条をちぎって豆乳に入れるのも好(ハオ)だ。油条が、じゅんわりシミシミになる直前のところをパクっといくと……ンマイ!! コーンフレーク的な食べ方なので、油条ビギナーは、この食べ方の方が入りやすいのかも?
・現地の風が吹いた
大変心地いい中国の風を感じた。ローカルっぽくありながらも、ちょっと上質なヤツだ。油条が恋しくなった、急に中華圏に行きたくなった人は、食べてみると幸せが訪れるはず。迷わず、業務スーパーへGOだ。
Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.