「ゲームは1日30分まで!!」「ご飯の後にしなさい!」「暗いところでやらない!!」。小さい頃、こんなことを言われた経験はないだろうか? 私もガッツリ言われていたが、大人になって監視の目がなくなり、完全に破っています。お母さん、ごめんなさい。
ついつい時間を忘れて遊んでしまいがちだが、あまりにもスマホゲームにハマりすぎた女性に悲劇が起こってしまったそう。休日に朝からブッ通しでゲームに興じた結果、失明してしまったというのだ。
・突然、目が見えなくなった女性
2017年10月2日のこと。中国広東省・東莞市(とうかんし)にある眼科に「突然、右目が見えなくなった」と、ひとりの女性が駆け込んだ。すぐに検査が行われたが、その結果、「網膜動脈閉塞」と診断。右目は完全に失明しているという。
網膜動脈閉塞症とは、文字通り “網膜にある動脈が詰まってしまう病気” だ。動脈は、細胞に酸素や栄養を送る血管。それが詰まると、細胞は必要な栄養を受け取ることができなくなり、死んでしまうのは理科でも習ったことだろう。
それが目で起きた場合……網膜の細胞が死ねば、光を感知できなくなり、最悪、失明してしまうというのだ。
・毎日、スマホゲームに熱中していた
なぜ、健康な若い女性が突然失明してしまったのか。彼女自身は「スマホゲームのしすぎにちがいない」と話しているそうで、報道によると、女性は今年からあるゲームにハマりはじめ、平日は仕事以外の時間、寝る間も惜しんでゲームに興じていたそう。
休みの日にいたっては、朝6時から夕方4時までブッ通し。さらに続けて夜~翌日の明け方まで遊んでいたとのことだ。
折しも病院に駆け込んだ前日の10月1日は、中国では建国記念日で休みだった。彼女は、いつもの休日のようにゲームに熱中。一度夕食をとり、再プレイしていたところ、右目が暗くなっていったのだという。
・ゲームが原因で失明するの?
果たして本当にゲームが原因で失明するのだろうか。東莞華厦眼科医院の羅建医師は、彼女は過度の眼精疲労状態だったと話しており、「日中はパソコンで仕事、それ以外の時間はスマホゲームと目を酷使していたこと」が、網膜動脈閉塞症の原因である可能性があるそうだ。
女性は「こんなことになるなんて」と、深く後悔しているようだ。
なんとも気の毒な話……。私はゲームにハマってないから大丈夫? いや、これは対岸の火事ではないのではないか。ゲームじゃなくても、ついついスマホには手が伸びてしまうもの。多くの仕事でパソコンが欠かせなくなってきているもの。
それでなくとも、現在は、私たちが子供の頃より格段に目を酷使する機会が増えている。しっかりと意識して、目の健康を守りたいものである。