日本人の食生活において欠かせないご飯。肉や魚と一緒に食べる白飯のほか、卵かけご飯、おにぎり、お茶漬けなどなど、アレンジの幅は無限大だ。しかし、ご飯はどのようにして炊くと1番美味しく仕上がるのだろうか?
そんな疑問を解決するべく、炊飯器、土鍋、無水鍋の3つでゴハンを炊いて食べ比べてみたところ……想像以上に明らかな違いが! それでは、結果をお伝えしよう。
・アイテム3種の価格差
冒頭でお伝えした通り、ご飯を炊くために使用したのは、炊飯器、土鍋、無水鍋の3つである。それぞれの市場価格は次の通りだ。
・炊飯器(プラチナ厚釜採用モデル):2万5000円前後
・無水鍋(24cm / IH非対応):1万円前後
・土鍋(8号 / IH非対応):2500円前後
2万5000円から2500円と、かなりの価格差があるが、炊き上がりにどれほどの違いが現れるのだろうか? それでは、ひとつずつ炊いて食べてみることにしよう。
・炊飯器で炊く
まずは炊飯器からだ。使用したのは象印の人気シリーズ「極め炊き(NP−BA10)」である。“かまど炊き” を理想の炊飯方法とするところから開発された、羽釜リングつきプラチナ厚釜を採用しているのが特徴だ。
様々な炊き方が選べる本機だが、標準の「ふつう」モードで炊いてみることにした。研いだ米と水を釜に入れ、炊飯ボタンを押してから待つこと約50分。ほっかほかご飯の出来上がりである。
食べてみると……厚釜の効果だろうか、米の奥までしっとり柔らかくてウマい! やっぱりご飯は炊き立てが最高!! そう思わずにはいられない味わいだ。
・無水鍋で炊く
続いては、調理専用鍋の定番「無水鍋」である。無水鍋を製造販売する株式会社HALムスイの情報によると、同製品は昭和28年、日本初のアルミ合金鋳物厚手鍋として誕生。炊飯器と同じく “かまどで炊いた米の味” を目指して作られたとのこと。
無水鍋のご飯の炊き方だが、研いだ米と水を無水鍋に入れ30分程おいてから、強火にかけて蒸気が出てきたら弱火に。続いて弱火のまま10〜15分炊いたら、最後に数秒間だけ強火にして火を止め、10分ほど蒸らせば完成だ。
炊き上がったご飯をよく見てみると……ん、んん!? 心なしか粒の形がしっかりしているような気がするぞ。さっそくハフハフしながら味わってみたところ……やはり、粒が立っているうえに、お米の味も濃い! 先に食べた炊飯器のご飯が水っぽく思えてくるほど、心地良い弾力と凝縮されたお米の味わいが感じられた。
・土鍋で炊く
いよいよ最後は土鍋である。3つの中では最も古くて安価な調理器具だが、ちゃんと美味しいご飯が炊けるのだろうか? なお、土鍋のご飯の炊き方だが、無水鍋と全く同じである。炊き上がったゴハンを確認すると……。
これまでにないツヤッツヤのご飯の奥に、おこげもキターーー! さらには湯気から漂うご飯の匂いも、これまでの中で最も濃い感じがする。これなら味も期待できそうだ。ひとくちいただくと……。
ウメェェェエエエーーー!! モチモチとした食感と共に、お米の甘みと豊かな風味が一気に口の中に広がる。マジか……土鍋で炊いたご飯って、こんなにウマかったのかーーー!!!
・土鍋が1番ウマかった
筆者の個人的な感想としては、土鍋のご飯が1番ウマいと感じた。しかし、おにぎりやお茶漬けなどには、粒立ちの良い無水鍋のご飯の方が合うかもしれない。ちなみに、炊飯器は “普通にウマい” レベルだったが、他のモードで炊くことで更にウマくなる可能性もあるだろう。
それはさておき、土鍋なら家にあるという方も多いハズ。味わったことのない方は、1度ご飯を炊いて食べてみてはいかがだろうか。
参考リンク:株式会社HALムスイ「Brand Story」
Report:K.ナガハシ
Photo:Rocketnews24.
▼土鍋ご飯の炊き方
▼研いだ米と水を鍋に入れ30分程おいてから強火にかける
▼蒸気が出てきたら……
▼弱火にして10〜15分炊く
▼最後に数秒だけ強火にして……
▼10分ほど蒸らせば……
▼出来上がり〜!
▼おこげキターーー!!
▼マジでウマいので是非お試しあれ!