オーストラリアといえば、コアラとカンガルーを抜きには語れない。同国を訪れたら、ひと目でも見ないことには、後ろ髪を引かれるような思いになってしまうだろう。

さて、そんなキュートなコアラが、「あり得ない場所から出て来てビックリ！」というニュースが話題になっている。下手をしたら、命を落としていた可能性もあったコアラが九死に一生を得て、無事に保護される事態が発生していたというのだ。

・トラックの様子がどこかおかしい

豪ニュースサイト『The Advertiser』によると、まさかの事態が起きたのは、アデレードに住むトラック運転手が帰宅の途に着くため車を走らせていた時のこと。近くを走っていたバイクの運転手に合図を送られ、ドライバーが道脇に車をとめたところ、「何か車の様子がおかしくないですか？」と指摘されたのだとか。

しかし、トラック運転手は車をチェックしても特に問題を発見できずに、そのまま自宅へ。そして、トラックから降りた時に、ようやく車の下から聞こえる鳴き声に気づいたのだ。

・タイヤの裏にコアラがいた！

そこで、鳴き声の出所を突き止めようとドライバーが探し始めると……な、なんと、ホイールアーチ（フェンダーとタイヤの間にある隙間）にコアラがしがみついていたというのである！

すぐに、彼はホイールアーチからコアラを助け出そうと試みたが、隙間につっかえて救出することが困難だったため、タイヤを取り除く必要があると判断して助けを呼ぶことに。こうして、現場に駆け付けた消防隊員により、無事にコアラが保護されたのであった。

・元気を取り戻したコアラが野生へ返される

16キロの距離を走る間、ずっと内側の部品にしがみついていたコアラ。救出当時はかなり怯えていた様子だったが、奇跡的にかすり傷程度で大きな怪我は負っていなかったとのこと。保護された後、「ケリ」と名付けられたコアラは動物病院で手当てを受け、すっかり元気を取り戻して野生へ返されたそうだ。

下手をしたら、車から滑り落ちたコアラがトラックにひかれていた可能性もある。そう考えると、九死に一生を得たと言えるかもしれない。とにかく、コアラが無事に救出されて何よりだった。

参照元：Facebook @9 News Adelaide、The Advertiser（英語）
執筆：Nekolas

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