1926年に設立された老舗自動車メーカーである「メルセデス・ベンツ」。日本ではBMWと並び、高級外車の代名詞として知られているのはご存知の通りだ。

2017年7月24日、そのベンツが無人駐車システムのデモンストレーションを実施し、自律運転でスマートに駐車する様子をネットで公開。驚くべき性能が話題となっている。

・設備と車両の連携が特徴

この無人駐車システムをベンツと共同開発したボッシュ社の情報によると、ボッシュ社が設備側の技術を、ダイムラー社が車両側の技術を提供しているとのこと。設備と車両の連携が特徴といえそうだ。

駐車時の流れだが、駐車場に設置されたセンサーが進路や周囲をモニターした後、車両を進むべき方向へ案内。続いて、駐車場から発信されるコマンドに応じて車両を停止させるのだそう。

なお、操作もカンタンで、出発の際はスマホなどからアプリを操作することで場内の “乗車エリア” へ自動的に車両が到着。駐車の際は “降車エリア” で車両から離れてアプリを操作すれば車両が始動し、自動的に所定のスペースへ戻っていくとのことだ。

・歩行者や周囲の車を察知しながら走行

ドイツにあるメルセデス・ベンツ ミュージアムの立体駐車場で行われたデモンストレーション映像を確認すると……これは凄い! 無人駐車はもちろんのこと、歩行者や周囲の車を察知しながら狭い場内を自律走行する様子が印象的だ。

駐車にかかる時間や労力が節約できるだけでなく、安全性も保たれるこのシステム。さっそく2018年初旬から同ミュージアムで実用が始まるという。使い勝手によっては、同様のシステムが国産車に採用される日も近いかもしれない。

参照元:YouTube、ボッシュ・イン・ジャパン「モビリティ ソリューションズ」
執筆:K.ナガハシ

▼ベンツが公開した無人駐車システムがこちら