通常の裁判では陪審員や裁判官によって審判が下されるが、「人が人を裁くことの難しさ」が問われることが多々ある。
そんななか、人間でも裁くことが困難だというのに、ある裁判で驚くべき展開となった。なんと法廷で裁判官がワンコに「本物の飼い主」を選ばせて、大きな話題となっているので紹介したいと思う。
・本物の飼い主はどっち?
英ニュースサイト『indy100』によると、法廷で裁判官がワンコに「本物の飼い主」を選ばせる珍事が起こったのは、米裁判番組『Judge Judy:ジャッジ・ジュディ』でのことだ。この番組は、家庭裁判所で裁かれる裁判の様子が放送される人気番組なのだが、ジュディ裁判官の “口が悪い” と呼んでも良さげな厳しい物言いがウリである。
ネットで話題となった裁判は、道で売られていた犬を合法で購入したという女性と、その犬が自分のペットだと訴えるカップルの間で争われていた。なんでも、カップルいわく、彼らが飼っていたワンちゃんは自宅から姿を消してしまったというのだ。
・ワンコに審判を委ねた裁判官は前代未聞!?
双方の言い分が食い違っているため、いくら話を聞いたところで埒(らち)が明かない。そこでジュディ裁判官は、証人(犬!?)として問題のワンコを法廷に呼び入れた。いざワンコが抱えられて入ってくると……
なんと裁判官は、ワンコに本物の飼い主を選ばせて審判を下すことにしたのである! 動物に裁判の行方を委ねる裁判官など、前代未聞ではないだろうか!?
・ワンコが本物の飼い主のもとへ!
そして、いよいよ審判の時がやって来た! 床に下ろされたワンコは尻尾をブンブン振りながら、迷いもせずに一目散にカップルのもとへ飛んで行き、一瞬で本物の飼い主が判明。
その様子を見たジュディ裁判官は、「これ以上議論の余地はナシ」と言わんばかりにうなずき、「犬を連れて帰りなさい」と一言告げ、裁判はお開きとなったのであった。
英語で、「Actions speak louder than words:言葉より行動が物を言う」という諺(ことわざ)があるのだが、言葉を喋れないワンコの行動が全てを物語っているだけに、「この言われにピッタリな出来事だな~」と思ってしまった筆者である。
参照元:YouTube、indy100(英語)
執筆:Nekolas
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