長い! LINEのスタンプの審査は長い! それでも以前よりもかなり短くはなったけど、申請してから審査結果が出るまで、約1週間はかかってしまう。それだけの期間がかかることをまず最初にお伝えしたうえで、スタンプを作れるアプリ『LINE Creators Studio』の使い方を紹介しよう。

私(佐藤)はアプリで1回、ブラウザの『Creators Market』でもう1回写真スタンプを作り、すでに販売を開始している。アプリとブラウザ、それぞれで作ってみたが、アプリの方が断然簡単だった。

1. スタンプのタイトル

このアプリは2017年6月12日にサービスを開始した。AndroidiOS、ともにリリースされている。ちなみに『LINE Creators Studio』を利用するには、LINEアカウントが必要だ。

アプリをダウンロードしたら、起動して最初にスタンプのタイトルを決める。

2. 画像加工

次に写真を撮影するか、端末に保存してある画像を選んでスタンプを作る。

画像はトリミングが可能。切り抜きたいところを指でなぞろう。

最初に大まかに画像をなぞる。スタンプとして生かしたい部分を、ざっくりとなぞったら……。

なお、このトリミングは慣れないとうまくいかない場合があるので、根気よく画面をなぞって、自分好みに切り抜こう。

3. テキストをのせる

次に切り抜いた画像に文字をのせる。なくても良いけど、文字があった方が割と使いやすい。文字はフォント・文字色・背景色・幅寄せの4つの機能を使って、ふさわしい形にしよう。なお、背景色とは文字の後ろにつく色のことである。

4. 販売開始の準備

スタンプの販売数は8個から最大40個まで。とりあえず8個作ったら、販売を開始することができる。販売はスタンプページの右上にある。これをタップすると……。

販売するスタンプを選択。

その後に販売ページのトップに来るメイン画像を決めて……。

販売するスタンプのタイトルや説明文、販売価格などを入力。

プレビュー画面でスタンプの画像や説明文などを確認したら、審査リクエスト前の段取りは終了だ。

5. リクエスト申請

ここまででようやく半分と言ったところだろうか。次に写真使用に関する同意書が表示されるので、内容をよく読んでおこう。問題ないようなら、「同意します」のチェックボックスをタップして、「リクエスト」に進む。

リクエスト後にアプリからスタンプのパッケージを編集することはできないので要注意。

リクエスト完了時にも、大事な内容が表示されるので注意。仮に審査が通らなかった場合は、リジェクト(不合格)になってしまう。リジェクトされたスタンプは、ブラウザの「Creators Market」から再度リクエストを申請することができる。

6. 審査

リクエストを申請すると、約2日間「審査待ち」の状態になる。

それからさらに約2日間「審査中」になった後に、審査結果が出る。

何か問題があると、不合格を意味する「リジェクト」と赤字で表示されてしまう……。

■リジェクトされた理由3つ

参考までに、私がリジェクトされた理由を3つ紹介しておこう。

・表記の誤り スタンプは英語で表現する場合、「Sticker」という。これを「Stamp(切手の意)」と誤っていた。
・コスプレ写真 船橋市非公認ゆるキャラのコスプレ画像の使用はNGだった。コスプレはリジェクトされる可能性がある。
・後ろに注意 撮影時、後ろに「非常口」のマークが写っていた。権利を持たないものが後ろに写らないように要注意

7.販売開始

申請がスムーズにいけば、おおむね1週間でリクエストは承認される。

画面下の「リリース」をタップすると、販売開始となる。なお、販売ページはリリースしてから数分から1時間程度で公開となる。

■販売1週間の売上

ちなみに私が申請した「佐藤記者のスタンプ(その1)」と「佐藤記者のスタンプ(その2)」の2つは、現在販売中である。最初に審査が通った「その2」の発売から1週間を経て、売上(分配額の速報値)は2つ合わせて1798円となっている。

よほどの有名人でもない限り、売れまくるのは難しいと思うが、自分のスタンプを使って友達とコミュニケーションをとるのは楽しい。

遊びのつもりで、自分の画像を使ったスタンプをつくってみてはいかがだろうか?

参考リンク:LINE Creators StudioiTunesGoogle Play
Report:佐藤英典
Screenshot:iOS

▼審査に時間がかかるけど、作るのは簡単