名作レベルの漫画ともなると、フィギュア・Tシャツ・ゲームは当然として多くのコラボ商品になる。中には「それはどうなの?」と理解し難いものもあるが、今回はサッカー漫画の大傑作「キャプテン翼」がコラボした『キャプテン翼モナカ』をご紹介したい。

クッキーならまだわかるし、「キャプ翼弁当」なんてのもありそうだ。だがしかし、なぜピンポイントでモナカになったのかはよくわからない。しかも、発売している足立区一帯では密かに話題になっているというから驚きだ。

・キャプテン翼とは

1981年、少年ジャンプにて連載が開始されたキャプテン翼。言うまでもなく、巨匠・高橋陽一先生が描くサッカー漫画の金字塔である。元日本代表の中田英寿や川口能活がキャプテン翼に影響を受けたことは有名な話だが、その影響は日本国内だけにとどまらない。

例えば、メッシ・ジダン・カカ・トッティ・デルピエロ……などなど、サッカー界のそうそうたる超一流選手たちがファンだと公言しており、本編終了後、翼がFCバルセロナ入りした際にはレアルマドリードの幹部が「なぜ翼は我がチームじゃないんだ!」と激昂し高橋先生に抗議したという。

・足立区と葛飾区のみで発売

そんな世界的サッカー漫画、キャプテン翼がなぜかひっそりと、東京足立区と葛飾区のみでモナカになっているというではないか……。販売・製造しているのは “元祖栗どら焼き” として知られる「するが」である。

店の前にはデカデカと「キャプテン翼モナカ」と表示されており、和菓子屋の雰囲気とは一見釣り合わない。価格は1箱6個入りで税込1080円、店頭なら1個ずつのばら売りもしていた。

さっそく購入して食べてみると、箱もパッケージもキャプテン翼、モナカ自体には翼の焼き印が押されている……が、味自体はシンプルこの上ない普通の美味しいモナカであり、ぶっちゃけキャプテン翼である必要は全く感じられない。

・高橋先生の出身地だから?

コラボの理由については発表されていないので不明だが、おそらく東京都葛飾区出身の高橋先生が地元を盛り上げるために一役買った商品だと推測される。翼たちが在校した小学校「南葛小」は高橋先生が卒業した「都立南葛飾高校」に由来していることからわかるように、先生は地元愛の強い人なのかもしれない。

とはいえ、値段も手頃で味自体はとてもいいモナカだから、キャプテン翼世代の人にお土産で持っていけば高確率で喜ばれることだろう。直接店舗まで行けない人は通販もやっているようなので、興味がある人はぜひチェックしてみてはいかがだろうか?

参考リンク:するが
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.

▼袋もキャプテン翼だ。

▼味自体は、至って美味しい普通のモナカだ。

▼割ると、若干寄生獣っぽくなるので注意しよう。

▼まさかモナカになっているとは。