女性はもちろん、男性にとっても体臭の話はデリケートである。超絶デリケートである。どんなに仲の良い友達とでさえ、自分の体臭の会話には滅多にならないだろう。もしかしたら世界でただ1人、自分だけが気付いていないかもしれないニオイ……それが体臭だ。
マジでデリケートな体臭問題だが、俺たちには強い味方がいる……。そう、男性用ボディケア市場売上No.1ブランド “ギャツビー” を手掛ける、株式会社マンダムだ! 聞けばマンダムには「臭気判定士」がいて、日々 体臭に関する研究をしているというではないか。臭気……判定士だと?
・ギャツビーとは
まずは、ギャツビーについて簡単におさらいしておこう。整髪剤やデオドラント商品など、男性用化粧品で国内トップシェアを誇るギャツビー。おそらく、ギャツビーのボディペーパーを使ったことが無い日本人は1人も存在しないであろう、まさに “俺たちのギャツビー” である。
そのギャツビーブランドを擁する株式会社マンダムには「臭気判定士」がおり、日々ニオイを嗅ぎまくっているらしい……何その謎の仕事? 今回はマンダムの臭気判定士にインタビューできることになったのだが、驚愕の事実が次々と判明! 以下でご覧いただきたい。
──まず、御社には何名の臭気判定士がいらっしゃるのでしょうか?
「私を含めて7名がいます。長い人だと10年以上、体臭の研究に携わっています」
──7人のサムライみたいでカッコいいですね。ちなみに臭気判定士って、誰でもなれるものなんでしょうか?
「臭気判定士は国家資格です。なれると言えば、18歳以上であれば誰でもなれますが……」
──ええええ! 臭気判定士って国家資格なんですか!? てっきり名乗ったもん勝ちの称号かと思ってました……。
「年に1度の国家試験があります。合格率20~30%くらいと言われていますね。そもそも臭気判定士の多くは悪臭苦情を解決するために、工場・事業所からのニオイを測定するのが主な仕事です。弊社では体臭の研究に活かすために資格を取得しています」
──そうなんですね。ちなみにどれくらいの数を嗅ぐのでしょうか?
「一夏に100人くらいのワキを嗅ぎますね。夏に嗅ぐ理由は、夏場の体臭が一番強いから、ワキを嗅ぐ理由はワキのニオイが一番キツいからです。夏に効果があればその他の季節でも通用する……ということで、商品の効果性のテストなどは夏をメインに行います」
──100人のワキ……ハンパないですね。
「当社では臭気判定士以外の社員も、商品開発のため体臭を嗅いでいます。その際、臭気判定士が1人は立ち会うことになっていて、判定の精度を高めるために、必ず4人以上で判定を行っています」
──なるほど、まさに体臭のプロ集団ですね。でも、ニオイって機械で数値化できるっていいますよね? わざわざ人間が嗅ぐ理由はあるのでしょうか?
「機械は何かしらの成分を判断しているんですね。でも実際のニオイは、ニオイ成分が複数混ざっていて、混ざることで強く感じたりするものなのです。我々としては機械に任せるものもありますが、最終的には人の感覚を大切にしたいと思っていますので、直接嗅いで判断します」
──なるほど。大切なのは人がどう感じるかですからね。
臭気判定士の意外な仕事内容が判明したところで、いよいよインタビューは後半へ! 「8パターンのワキのニオイ」とは何なのか? 2ページ目へ急げ!!
参考リンク:ギャツビー スポットデオドラント
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.