上を見だしたらキリがないものの、人間とは、常に上を目指そうとする生き物なのかもしれない。誰だって ‟世界一” の称号を貰えたら自分を誇りに思えるし、何かを証明したいがために記録に挑戦し続けるのかもしれない。
そんな、世界一を認定するギネス世界記録で、頭上に逆立ちしたアクロバット状態で階段を上った兄弟が新記録を樹立したのだが、その技が、あまりにも人間離れしているので紹介したいと思う。
・ギネス世界記録の舞台はスペインの大聖堂
頭上で逆立ちしたアクロバット状態で階段を上る記録に挑んだのは、ベトナム人のクォック・コ・ザンさんとクォック・ンギエップ・ザンさん兄弟だ。
挑戦の場となったのは、スペインのカルターナ州ジローナ大聖堂の階段90段である。90段と聞くと、それほど多くないような気もするが、その様子を捉えた動画を見ると階段の頂上は遥か先! ただ階段を上るだけでも息切れしそうな距離だが、体勢を整えた二人が、スタートの掛け声と共に階段を上り始めた!!
・ベトナム人兄弟がアクロバットな記録に挑戦!
兄弟を頭に載せた下側はスタスタと軽快に階段を駆け上がり、そのスピードはかなり速いぞ! 頭の上で逆立ちしている側は、広げた両手と両脚で絶妙にバランスを取りながら静止し、兄弟らしく抜群に息が合ったところを見せつけている。
スタート直後に比べると、階段の後半に差し掛かる頃に足並みが鈍ってきたものの、それでも一歩一歩確実に階段を上って行っているではないか!
・前記録を3倍上回る新記録を樹立!!
「あと少しだ、頑張れ!」と動画を凝視していると、彼らはアクロバットな体勢を崩さず、52秒で最上段に到達!!
ザン兄弟は、2014年に中国人コンビが残した25段という記録を軽く打ち破り、3倍上回る新記録を樹立してしまったのである! サーカス団で活躍している二人は、この技を15年もかけて磨き続け、トレーニング中に何度も怪我をしたと明かしている。
壁に向かった逆立ちもロクに出来ない筆者は、「人間ってスゴいなあ~……!」と、ため息をつかずにはいられなかった次第である。
参照元:YouTube、Guinness World Records(英語)
執筆:Nekolas
▼アクロバットな状態で階段を上り、ギネス世界記録に挑戦する兄弟の動画