運動好きだった子どもなら誰でも1度は「バク転」に挑戦したことがあるはず。運動嫌いだった私(佐藤)だが、子どもの頃は自分の可能性をもう少し信じることができた。体育館のマットで夢中で練習した覚えがある。

それから数十年を経て、いまだにバク転はできない。逆立ちを1年以上練習しても、いまだに体得できない有様……。これは人の力を借りるしかない! ということでバク転を習いに行ってみた!!

・バク転教室へ

私が訪ねたのは、東京・大塚にあるバク転教室「マッハ!」だ。マッハでバク転をはじめとするアクロバットを教えてくれるパーソナルスタジオである。きっと運動オンチの私はマッハで習得! という訳にはいかないだろうけど、短時間でいろいろ教えてもらえそうなので、ここを選んだ。


スタジオには、アクロバット習得のための必要最低限の機器が備えられている。簡素なつくりながら、環境は充実している印象を受ける。


・まずは逆立ちから

今回は1時間のレッスン、料金は1万5000円。マンツーマンで徹底的にバク転を教えてくれるぞ。まずは、逆立ちからトライ。バク転をする上で、逆立ち姿勢は不可欠だ。手で身体を支えられなければ、バク転は不可能である。

幸い私は逆立ちしまくっているので、すんなりできた。

しかし、重心が右に寄ってしまうクセがあるらしい。その点を指摘してもらえたのは非常に有難かった。自分ではなかなか気づかないことも、プロはパッと見てわかる。さすが!


・バランスボールで踏み切り姿勢

次にバランスボールを使って、バク転の踏み切り姿勢について教えてもらう。

バク転ができるかどうかは、この踏み切りで決まるそうだ。身体を後ろに傾けた状態から、ジャンプして伸びあがる。

これが難しい! 本当に難しい。どうしても、体重を前に残してしまう。自分では後ろに行っているつもりが、無意識に前のめりになってしまう。もちろん怖さもあるため、なかなか思い切ることができない。


・サポートを受けて実際に飛ぶ

そんな私だが、先生のサポートを受けながら実際に後ろに飛んでみると……

うわ~! バク転ってこんな風に景色が変わるのか! 当たり前だけど、上下が一瞬逆になるのは、想像以上に怖い。そして、出来たら爽快! ここまでで約30分。


・あとはひたすら反復練習

残りの時間はトランポリンを使って、ひたすら反復練習だ。まずは手を真っすぐ、耳につけるように伸ばして……。

後ろに目いっぱい手を引き。それから、後ろに体重を移動。この時に、膝がつま先より前に出ないように。視線は前!


そして真上にジャンプ!


・先生に体当たり

残念ながら1時間では、運動オンチの私には難易度が高すぎた。先生は何度も何度も私を受け止めてくれたのに、私は真上に飛ぶ感覚を掴めずに、先生に向かって体当たりする始末……。その度にしっかりと受け止めてくれた先生の方が、私の100倍疲れたと思うのに、ずっと励ましてくれた。ありがとう、先生……。


という訳で、今回バク転の入り口まで連れて行ってもらった感じなので、またいずれレッスンを受けて、いつかサポートなしでバク転できるようになりたいと思う。たとえオッサンであったとしても、私よりも運動神経がいいと感じている人は、ぜひトライしてみて欲しい。きっと感覚を掴むことができるはずだ!

取材協力:バク転「マッハ!」
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24

▼後半30分はひたすら反復練習

▼私よりも運動能力の高いサンジュンは、1回のレッスン(2時間)でコツを掴んでいたようだ