drunk-driving

これから、忘年会や新年会の季節となり、お酒を飲む機会がグ~ンと増える。「これぐらいだったら……」と油断して飲酒運転をしたら、取り返しがつかないことになってしまうかもしれない。

そんな事態を引き起こさないためにも、アイルランドの道路安全局がドキュメンタリータッチの飲酒運転撲滅CMを制作し、その動画が、悲しすぎてパワフルだと注目を浴びている。これを見たら、‟飲んだら乗るな” との言葉を、胸に刻み付けずにはいられなくなるだろう。

・アイルランドの飲酒運転撲滅CMのメッセージがパワフル

アイルランドの飲酒運転撲滅CMに登場するのは、2014年4月に飲酒運転事故に巻き込まれ、4歳という幼さで命を落としたキアラン・トリーシー君だ。動画は、庭で家族とピクニックを楽しむ、愛くるしい少年が映し出されてスタートする。

そして、沈んだ表情を浮かべた彼の母親ジリアンさんが登場し、「私達の人生は粉々になってしまった……」と呟き、次に当時の事故を伝えたニュース動画が流れる。

・当時を振り返る関係者の言葉が重くのしかかる……

続いて、事故の通報を受け現場に駆け付けた警官と救命士、キリアン君が搬送された病院で蘇生に当たった看護師が、当時のことを振り返り、どんなにひどい経験だったかを語るのだ。

看護師が述べた、「小さな少年の体を抱き上げて、嘆き悲しむ母親の腕に受け渡す経験は、二度としたくありません」との言葉が、重く心に圧し掛かる……。

・二度と息子に会えないことが辛い……

事故で重傷を負い、今でも脚に鉄製のギブスをはめたままのジリアンさんは、「私の体は完全に壊れてしまいましたが、そんなことよりも、二度と息子に会えないことが辛い……」と、涙で声をつまらせながら胸の内を明かした。

事故を起こした当事者は、かなり酔った状態で運転していたとのことで、もし、その人物が酒を飲んでいなければ、キリアン君は、今でも元気に庭を駆けまわっていたことだろう。CMの最後は、「Drink drivers destroy lives.:飲酒運転は人生をメチャメチャにしてしまう」との言葉で締めくくられている。

パワフルなメッセージが込められたCMで、飲酒運転が減ることを願いたい。当たり前のことだが、「飲んだら乗るな。乗るなら飲むな」を決して忘れず、実践していきたいものである。

参照元:YouTubeMETRO(英語)
執筆:Nekolas

▼ドキュメンタリータッチの飲酒運転撲滅CMはこちら