・【衝撃】インドの安宿より汚いゴミ部屋に「ルンバ」が来たらこうなった!(その2)
アフリカ、インドなど世界の酸いも甘いもかみ分けた強者(つわもの)2人がドン引きしたゴミ部屋。だが、ロボットの『ルンバ』ならこの惨状も感情なく淡々と片付けてくれるに違いない。むしろ、この部屋は餌の宝庫のはず。さあ、『ルンバ』よ! 思う存分食いまくれ!! 部屋に『ルンバ』を放してみたところ……
な、なんてこった! 『ルンバ』が動けないだと!? ゴミにぶつかっては方向転換を繰り返し、まるで40cm四方ほどの空間に縛られているかのようである。状況を理解できず不自由そうにガタガタする『ルンバ』。
・『ルンバ』を走らせるためにゴミ排除
健気にも掃除を続けようとするその姿を見ていると、なんだかかわいそうになってきた。そうだよな。お前だって自由に走りたいよな。感情がないとか言ってごめんよ。
よし! ここは私が頑張ろうじゃないか。必ずお前を走らせてみせるぞ! というわけで、営業のシノミヤとGO羽鳥の力を借りつつ、『ルンバ』の行く手を阻むゴミを排除することに。
・生まれ変わる部屋
しかし、改めて見ると荒れ方が近所のゴミ捨て場以上である。本当にここに人は住んでいるのか? あ、私の部屋か。とにかく、床に散らばっている物を全部捨てよう。今日ほどゴミ袋を心強いと思ったことはない。
──ゴミを捨て始めて2日後、やっと床がその全容を現した。仕上げにほうきでチリやほこりを集めた後、雑巾がけをしたところ……
ピッカピカや! こんなに床が見えているのは引っ越して来た日以来かもしれない。それにしても、意外と広かったんだなこの部屋。『ルンバ』が来たおかげでそんなことにも気づかされた。ありがとう『ルンバ』。全部お前のおかげだよ。
・『ルンバ』走る
さっそく、スイッチを入れてみると……『ルンバ』が走った! 「ウイーン!」と嬉しそうな音を立てて、きっちり隅から隅まで掃除していく。まるで部屋に見えないレールがあるようだ! 一通り走り終わった後、ダストボックスを開けてみたところ……
ゴミスゲーーーーーーーー! 1カ月集めたらぬいぐるみが作れそうなレベルだ。ほうきでキレイになったと思ったが、まだこんなに汚れていたとは。
それから、私の生活はほこりとは無縁になった。『ルンバ』がいることで、心なしか家に帰るのも楽しい。もう1人ぼっちじゃない! 今日の晩御飯は赤飯だー!!
……しかし、この時点ではまだ知らなかった。そんな私たちの関係が仕組まれたものだったなんて。1週間後のある日、あの声が聞こえるまでは! 怒涛の急展開は次ページ!!
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.