最近では、同性愛者であることを公にして女装・男装をしたり、心と身体の性が異なるトランスジェンダーの人が増えている。そんな人達のことを呼ぶ時に、‟彼” と呼ぶべきなのか、それとも ”彼女” と呼ぶべきなのか困ってしまうこともある。
そこで、ある学生組合が ‟She::彼女” や ‟He:彼” ではなく「Ze」を使うよう提唱し、賛同の声が挙がっているのである!
・‟She” や ‟He” ではなく「Ze」を使おう!!
女装・男装をした同性愛者やトランスジェンダーの人にとっては、‟男” と呼ばれたくないのに、そう呼ばれて気分を害してしまったり……。逆もまたしかりだろう。
そんな状況を避け、より性的少数者を受け入れる環境を作るために、英オックスフォード大学の学生組合が、‟She:彼女” や ‟He:彼” ではなく「Ze」を使うよう呼びかけ、チラシを作成したのだという。
・LGBTの権利を尊重することが大切!
LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)の権利運動家ピーター・タッチェルさんは、この提唱に賛同している。そして、「性の中間を表す名詞があることは、画期的だと思う。性のアイデンティティを変える人がいることを認め、‟男” や ‟女” だと決めつけられたくない人達の権利を尊重することが大切だ」とコメント。
また、「LGBTの人々に ‟Ze” と呼ばれる選択肢が与えられることは、とても思慮深い行為だ」とも述べている。
・ケンブリッジ大学も賛同!
なぜ、他のアルファベットではなく ‟Z” なのか説明はないが、1990年代以降に生まれた人を ‟Z世代” と呼ぶため、筆者はそこから由来しているのはないかと想像する。
そして、オックスフォード大学だけでなく英ケンブリッジ大学も、‟Ze” を使う運動を広めようと動き出したそうだ。
欧米諸国では、女装・男装をした同性愛者やトランスジェンダーの人が安心して使えるよう、彼ら専用の公衆トイレが誕生している。そんな背景もあり、現代では、性別に関する名称にも改革が必要とされているのかもしれない。
参照元:METRO、The Oxford Times(英語)
執筆:Nekolas
イラスト:Rocketnews24.