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毎日、数多くの人と触れ合う接客業は、ちょっとしたドラマを経験することが多いに違いない。客から商品の文句をつけられたり、メチャクチャ感じの良い人と出会って、嬉しい気分になったりすることもあるだろう。

そして時には、やむを得ず購入した商品を返品する客に、対応しなければいけないこともある。そんな、‟客の返品にまつわる悲しい体験談” を、店員として働くネット民が海外掲示板サイトRedditで明かしているので、いくつか紹介したいと思う。

1.失敗したプロポーズ

婚約指輪を購入したけれど、恋人に結婚を申し込んだら ‟NO” と返事をされた男性が、指輪を返却しに来たのだとか。

実は筆者の男友達にも、同じ経験をした人がいる。彼は指輪を購入した時に、店員から「3カ月以内なら商品を返品できる」との言葉を貰っていたのだが、友達は「お金の問題ではない」とコメント。なんでも、「指輪を返却=プロポーズを断られた」という事態がバレバレなので、指輪を返す時に男のエゴとプライドがかなり傷ついたそうだ。

2.不要になったクリスマスツリー

子供がいる女性と交際していた男性が、クリスマスに、恋人と彼女の子供を招く予定でクリスマスツリーを購入。ところが、恋人に「まだ子供に会わせる心の準備が出来ていない」と言われ、予定をキャンセル!

結局二人は別れることとなり、不要になったクリスマスツリーを返品するハメに。筆者は、うっぷん晴らしにツリーを派手に飾って、大勢友達を招いてパーティーをすれば良かったのに……と思ってしまった。

3.お見舞いのカードやプレゼントが……

店員のネット民なかには、入院している人のために買った、お見舞いのカードやプレゼントを返品しに来る客について述べている。残念なことに、せっかく買ったアイテムを本人に渡す前に息を引き取り、受け取り手がいなくなってしまったからだ。

4.たくさん赤ちゃん用品を購入した女性

ある店員が、生まれてくる赤ちゃんのために、ベビー用品をたくさん購入した女性の接客をしたのだが、1カ月後に、全ての商品が返品されていることに気づいたのだという。

その女性と夫は、飲酒運転の車にはねられて亡くなり、女性の母親が商品を返品しに来たのだそうだ。これほど、悲劇的かつ悲しい返品の理由はないのではないだろうか……。

5.衝動買いで後悔した女性

デパートで働いてる店員が、爆買いしていた中年女性2人の接客をしたところ、その女性が翌週、購入したアイテムと共に戻って来たのだという。

なんでも、彼女は買い物依存症の問題を抱えているとのことで、デパートで買い物した時に、まともな精神状態ではなかったと言い訳していたそうだ。

こんな、返品にまつわる悲しい理由を聞かされたら、どんな接客のプロでも、なんと声を掛けて良いのか分からないこともあるだろう。時に接客業は、客の気持ちを明るくできるような、カウンセラーや相談役的なスキルも必要だと言えそうだ。

参照元:Reddit
執筆:Nekolas
Photo:Rocketnews24.