突然だが、10月10日は何の日かご存知だろうか? 体育の日という答えが多いかもだが、実をいうと “トマトの日” でもあるのだ!! トマトは美味しいだけじゃなくイロドリまで良いもんだから、毎日の食卓に欠かせないよね~。しかし頻繁(ひんぱん)に登場する食材だけに、献立がマンネリ化しがちなのも事実。
そこで今回は、漫画『にがくてあまい』に登場する “スタッフドトマト” を再現してみたい。何だか小難しい響きだが、要するに詰め物。ご飯をトマトに「えいやっ!」と押し込むだけなのだ。これが簡単なのに、オシャレな感じに仕上がっちゃうから嬉しい。さあ、レシピは以下の通りだぞ。
・『にがくてあまい』の「スタッフドトマト」
手本にした『にがくてあまい』は、ウェブコミック誌『EDEN』で連載されていた漫画だ。ジャンル的には少女漫画なのだが、ストーリーのほとんどは料理を作るシーンで埋めつくされている。これは、『美味しんぼ』顔負けの料理漫画と言っても過言ではなかろう。
スタッフドトマトが登場するのは9巻。料理上手な登場人物が、残り物でチャチャっと作った一品だ。実際にやってみたが、本当にチャチャっと作れたぞ。手順は超簡単で、材料もシンプル。トマトと昨日炊いた残りのご飯さえあれば、9割方成功したも同然だ。いざあなたも、レッツクッキング!
【材料】
・トマト:4~5個
・(炊いてある)ごはん:茶碗1杯分
・パセリ:1房
・玉ねぎ:半玉
・にんにく:1欠片
・オリーブオイル:適量
・塩こしょう:適量
【作り方】
1.トマトのへたの部分を切り取り、中身をくり抜く。中身は取っておく。
2.パセリ、玉ねぎ、にんにくをみじん切りにする。トマトの果肉も細かく切る。
3.フライパンにオリーブオイルをひいて、にんにく、玉ねぎを炒める。
4.香りがたってきたら、ご飯とトマトを投入。塩こしょうで味を調える。好みで唐辛子を入れてもよし。
5.4をくり抜いたトマトの中に詰める。
6.5をオーブンで焼く。ご飯に少し焦げ目がついたらオーブンから取り出す。
7.完成!
・パエリアみたいなオシャレな味わい
いや、これはもう美味しくならない理由がない。オーブンからわき出る香りだけで、わかるというものだ。その嗅覚通り、トマトとご飯とにんにくのバランスがマジで絶妙。ご飯が野菜の旨味をこれでもかというほど吸収して、しっかりとした野菜のコクが味わえる。その上、ジワリと体に染みわたる優しい味なのだ。
その辺のスーパーで売っている普通の野菜を使っただけなのに、ここまで味わい深くなるなんて……。トマトすごい。しかも、ちょっとパサついた昨日のご飯がいい働きをしていて、まるでパエリアのような風味に仕上がったぞ。これは我が家の定番メニューに追加決定や!
作る際のポイントは、ご飯を炒めるときにフライパンに具材を広げて、焦がすくらいの勢いで炒めること。パラパラパリパリにして、後々トマトの水分を思い切り吸収させちゃおう。個人的にはオーブンに入れる前に粉チーズを軽く振ると、より一層コクが出てイイ感じになるのではと思ったりもしたぞ!!
Report:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
▼10月10日はトマトの日だ
▼とにかく材料を刻んで
▼くり抜いたトマトの中身も刻んで
▼炒めて
▼トマトに詰めるだけ
▼ワインによく合うオシャレな一品のでき上がりだ!
▼レシピ本としても大活躍な『にがくてあまい』 野菜中心なのでベジタリアンやビーガンにもオススメ
▼こちらも同巻に登場するメニュー「ズッキーニの焼きマリネ」