「ところ変われば品変わる」ということわざがあるが、一歩日本から出ると、品だけではなく生活習慣や文化が大きく異なり、本当に驚かされることが多い。
それは、学校についても言えるようで、そんな日本と世界の学校の違いについて、筆者の海外に住む姪っ子の体験談を交えながら、5つ紹介してみたいと思う。
1.バケーションで学校を休めちゃう!
筆者の妹はオーストラリアに住んでいるので、姪っ子は当然ながら、同国の地元の小学校に通っている。日本では、病気や怪我で入院でもしない限り、学校で決められた休み以外に、旅行などで長期間学校を欠席することは考えられない。
だが、母親の里帰りに合わせて、姪っ子は1週間から10日ほど学校を休んで、日本に帰って来るのである。基本的に学校側は、「出来るだけ休暇で学校は休まないように」とはしているものの、大勢の生徒がバケーションで学校を休んでいるのだそうだ。
2.小学校で本格的なダンスパーティーがある
日本でも、運動会や文化祭などのイベント行事があるが、オーストラリアでは小学校でも、本格的なダンスパーティーなどの催し物が開催されるのだ。
もちろん、子供達は保護者同伴で出席するが、女の子達は普段着ないようなドレスに身を包み、ミラーボールがクルクルと回る会場で、音楽に合わせて思う存分踊りまくるのである。高校のプロムについては知っていたが、小学生まで、こんなパーティーを楽しんでいるとは驚き!!
日本の学校でパーティーなんて経験したことがなかった妹も、メチャクチャ楽しかったとコメントしていた。
3.お受験がない
オーストラリアでは、受験というものが存在しない。妹は日本に住みたがっているものの、ゆとり教育でのびのびと子育て出来る点を考えると、もう日本には住めないと語っている。
確かに、筆者の日本に住む甥っ子2人は私立中学受験のために、小学校5~6年生にかけては、週末でも1日8時間も勉強していて可哀想に思ったことがある。
4.生徒は教室を掃除しなくて良い
日本では、生徒が教室や廊下を当番を決めて掃除をするが、海外では清掃作業員が掃除を担当する。
日本の学校で英会話を教えている筆者の外国人の友人達は、「その点は素晴らしいと思う」と感心している様子。また、給食も係りを決めて、生徒が生徒に支給する仕組みは海外にはないだけに、褒め称えている人が多い。
5.専門カウンセラーが常駐している
世界中のどこの国でもイジメは存在しているようだが、そういった問題について、海外では学校に常駐している専門カウンセラーやアドバイザーが、子供の悩み相談に乗るのだ。
子供の親同士の間に入って仲介役を果たす時もあり、子供達の精神的なケアに当たり、問題解決に努めるのである。日本でもイジメの問題は大きいだけに、見習うべき点ではないだろうか。
何事にも長所と短所があるが、日本の学校の良さを残しつつ改善すべきところは、海外の学ぶべき点を取り入れていっても良いのではないだろうか。