突然だが、「ピロシキ」って10回言ってみてくれ。ピロシキピロシキピロシキピロシキピロシキピロシキピロシキピロシキピロシキピロシキ……料理の名前と思えなくないか? まず、ピロって何だよピロって。うおおおお、どんな料理なんだピロシキーーーーー! なんか聞いたことあるけど、全然ピンとこねェェェエエエ!!!
もうお分かりかと思うが、私(中澤)はピロシキを食べたことがない。どんな外見でどんな味なのかまったく知らない。気づけば私の中でピロシキの妄想ばかりが膨らんでいく。ああ、はるかなるピロシキ……。そこで、名前の響きだけでピロシキを作ってみたぞ! これが中澤流・超ピロシキだ!!!!
・響きから察するに……
ピロシキはおそらく、ロシアの家庭料理だ。ロシア料理をほぼ食べたことがない私だが、「ボルシチ」は確かスープ状なので、ピロシキは固形の料理に違いない。家庭でもできることを考えると、おそらく具材は簡単に手に入って代えが効き、アレンジしやすいものであるはず。というわけでまずは、私がたどり着いたピロシキを絵に描いてみた。
・実際作ってみる
きっと基本は卵だ。卵の中にいろんな具材を入れて、熱で固形にした特大のピロシキを切り分けて食べる感じに違いない。家庭料理なので、具材は本来残り物を入れたりマチマチだが、今回はキャベツと鮭フレークを使用することにしよう。大体ロシアの家庭には鮭が余ってるはずだ。
さらに、チーズで塊感を増した後、経験上、入れれば確実にウマくなる調味料「創味シャンタンDX」を隠し味に。おそらくピロシキは、「ピロ」と「シキ」の合体料理だと思われる。まずは、「シキ」部分をしっかり作りこもう。
・あふれ出るピロシキ感
ところで、「ピロ」って絶対赤いと思うんだ。赤って全部の色の中で一番ピロピロしてるよね。ロシア国旗にも赤が入ってるし、ピロシキも絶対赤い。そこで最後に、チリソースをかけてみると……おおおお! ピロってるピロってるゥゥゥウウウ!!! 黒コショウで「ピロ」部分を整えたら、どこからどう見ても完璧なピロシキの完成だ!
・家庭料理だから仕方がない
さっそく食べてみると、口いっぱいに広がるチリソースの味。そして、ほのかに感じる卵のまろやかさとキャベツの食物繊維感、鮭の辛みが口の中でさく裂する。ウマい! ご飯に合いそうだ!! チリソースの酸味と鮭の生臭さが若干ゲロみたいだが、家庭料理だしこんなもんだろう。なお、チーズが行方不明だが、家庭料理だから仕方がない。
・憧れのピロシキパーティー
これは編集部のみんなに食べてもらわねば! 今夜は楽しいピロシキパーティーだ♪ さあ、おあがり。
りょう「なるほど」
GO羽鳥「ごめん……この味苦手ぇ~」
Yoshio「おえっ」
カワラノ「何ですか? この生ゴミは」
どうやら初めてピロシキを食べる人ばかりなようだ。なんだ、みんなピロシキ知らなかったのか。まあ、家庭料理だしな。だが、初めて食べるからって、味をディスるのは、いくらなんでもロシアに失礼だぞ。
なお、真のピロシキにたどり着くまでの試行錯誤の道のりは、動画でご確認いただければ幸いだ。残り物を有効活用できる中澤流・超ピロシキ。良かったら是非作ってみてくれよな!
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
▼超ピロシキ料理の様子
▼シノミヤ「うーん……マズくはない……? いや、マズイか」
▼砂子間正貫「いやー……はっはっは」
▼和才雄一郎「あー……」
▼P.K.サンジュン「あっ俺こういう系無理なんで」
▼佐藤英典「食べられなくはないぞ」
▼百村モモ(POUCH)「ひ~ん(泣)」
▼御花畑マリコ(POUCH)「マジか」
▼伊勢丹で買ってきた『ピロシキ』
▼全然ピロってねえ
▼超ピロシキの作り方