怖いのは苦手だけど、夏の夜についつい興味をかき立てられるのが「心霊写真」ではなかろうか。以前の記事で「幽霊なんていない!」と記者の見解を述べたが、幻覚の一言では説明できない「ガチ心霊写真」もご紹介した。一体あれは何なのか?
心霊写真といっても体の一部が消えていたり、謎の発光体が捉えられていたり、とその種類もさまざま。記者が撮影した写真には「ありえない人物」が収められていて、編集部で見せるなり「こえぇぇ~」「気持ち悪ッ!」などとパニックになった。
でも、待てよ。これ本当に幽霊なのか? 幽霊を信じていない記者にとっては、自分が撮った写真であっても疑わざるを得ない。そこで霊能者に鑑定の依頼をしてみた。その道のプロならきっと写真の正体が分かるはず!
・奇妙な写真
問題の写真は2012年の秋ごろに撮影。N県のある駅に停車していた無人ローカル線をパチリしたところ、誰もいないはずの車内女性の姿をハッキリ捉えてしまった。周辺にこのような女性がいた覚えはなく、車内に貼られたポスターの映り込みにも見えない。実に奇妙な写真なのだ。
・有料と無料の霊能者
さっそく鑑定を依頼するためネットで検索してみることに。すると、全国には3000人以上もの霊能者がいるらしいと判明した。幽霊の数よりも多いんじゃないか? そうツッコミかけたが、とりあえず霊能者の中から心霊鑑定が有料な人、無料な人各1名ずつを選出。依頼写真と共に詳しい日時や場所、当時の状況などをメールし返信を待った。
・霊能者からの回答
やがて約1時間ほどで有料鑑定の霊能者から返信が来た。早い! こんなにもスピーディーということは「霊的なパワーを感じません」か!? とテンションを上げつつ返信文を読んでみると……。
「鑑定結果をお知らせします。写っている人物は、浮遊霊が写りこんだものです。そして、この霊は未浄化霊ですが、人間に悪い影響を与えるものではありません。生前の生活への未練の想いを持った霊の姿です」
マジか、本物かよ! 予測とは真逆の返信内容に思わず動揺してしまった。幽霊は信じていない。でも、何だか本物と言われてちょっぴり嬉しかったのは気のせいか……。とにかく鑑定料3000円を払って不吉なことを言われなくてセーフ。お次は依頼から2日後に返信が来た、無料鑑定の結果だ!
「鑑定結果です。生霊(死んだことが理解できていない霊)です。無害です。気になるようでしたらお祓いします」
なんとこっちも本物! 2人の霊能者から幽霊と認定されてしまった!! おいおい幽霊さん、なんで撮影した写真に写り込んだ? 存在を知らせたいのか、一体なんなんだーーーーッ!!
結果として、2人の霊能者による鑑定は両方とも本物ということだった。だが、普段は目に見えない幽霊。たまたまカメラが捉えたのだとしても、その存在を自力で確かめる術(すべ)はない。まだまだ記者は信じない! だから幽霊よ、もう目の前に姿を現さないでくれ……。
執筆:りょう
Photo:RocketNews24.
▼霊能者から認定された「本物」の心霊写真
▼ズームでも