本物の人間と間違えるほどリアルな表情を見せるヒューマノイドロボットや、生き物のように動く4足歩行ロボットなど、世界各地で高性能なロボットの開発が進められている今、ロボットの2016年サッカーワールドカップ「ロボカップ 2016」が開催されたという。
ロボットの性能が急成長中のワールドカップとなれば、さぞレベルの高い試合になるハズ……と期待しながら試合の様子を見てみたところ、これがちょっと拍子抜けする試合内容だったのでその様子をご覧いただきたい。
・「ロボカップ」とは
まず『ロボカップ(RoboCup)』を簡単に説明すると、「2050年までに人型ロボットのサッカーチームでFIFAワールドカップチャンピオンチームに勝利する」ことを目標としている国際的なロボット大会である。
このロボカップ、規定の人型ロボットに各チームが作り出したプログラムデータを流し込んで戦わせる「標準プラットフォームリーグ」や、各チームが作った人型ロボットを戦わせる「サッカーヒューマノイドリーグ」など様々なカテゴリーに分類されており、それぞれ特色を活かした試合展開となっているという。
・歩幅が異常に短い
その中から今回ご紹介するのは、プログラムデータに従ってロボットに試合をさせる「標準プラットフォームリーグ」の試合風景だ。動画を再生すると……え、えぇぇぇえええーーーっ!? ロボットの歩幅が異常に短く、ボールに辿り着くだけでもかなりの時間がかかっているではないか!
・コントのような試合風景
さらに動画の28秒あたりでは、足元には何も障害は無いのに歩いてるだけで転倒してしまったり、その後のゴール付近のシーンでは、相手のロボットにシュートされて数秒経ってからボールに向かってダイブするなど、まるでコントのような試合風景となっている。
こうして2速歩行の人型ロボットがヨチヨチとボールを追いかけているのを見ると、まるで幼い子供を見ているかのような気分になるから不思議だ。逆にもしプロサッカー選手に勝てるほど身体能力の高いロボットが誕生したとしても、それはそれで恐ろしいような気もする。
▼「ロボカップ 2016」の試合風景がこちら
▼「ロボカップ 2016」のベストゴールシーンがこちら