子どもの頃に、ロボットに憧れを抱いた人は多いと思う。特に、『機動戦士ガンダム』に代表されるような、搭乗型のロボットにいつかは乗ってみたいと思った男性は多いはずである。
その夢を、大阪のロボット製造会社が叶えた。まさにガンダムに憧れを抱いた「はじめ研究所」の社長は、6年の歳月をかけて高さ約4メートル、重量約300キロの搭乗型ロボットを開発したのである。これ、マジで乗れるの! そして動くの!? スゲェエエエ!!
・最終的に18メートルのロボットへ
はじめ研究所は、巨大ヒューマノイドロボットの開発を目指し、2010年からこのプロジェクトを開始したそうだ。2002年に小型二足歩行ロボットの開発に着手し、次第にロボットのサイズを大きくしていき、2016年の段階で高さ約4メートルの「はじめ43号」にたどり着いた。
次は8メートルのモノの開発を行い、最終的にガンダムと同じサイズの18メートルのロボットの開発を目標としているという。
・1歩ずつ踏み締める歩み
YouTubeには、はじめ43号の開発に関する動画が多数公開されている。歩行している様子を見ると、決してその速度は速くない。しかしたしかに1歩1歩を踏みしめるようにして前進しているのだ。
・胴体下部のハッチからコックピットへ
さらにすごいのは、胴体下部のハッチから搭乗できること。コックピット内にはモニターがあり、外部を見ることができる。ジョイスティックと、マスタースレーブと呼ばれる器具を使うとロボットの操縦も可能だ。
アニメで見たガンダムには、まだまだ程遠い。だが、着実にガンダムに向けて少しずつ前進している。はじめ43号の歩みはガンダムで描かれた未来へと、たしかに進んでいる。
参照元:産経WEST、有限会社はじめ研究所、YouTube
執筆:佐藤英典
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▼搭乗型の二足歩行ロボット「はじめ43号」
▼搭乗時の様子
▼二足歩行テスト
▼コックピットの様子