死後の世界……といえば、今は亡き丹波哲郎さんを思い浮かべる人も多いだろう。死にまつわる本を何冊も書き、雑誌やテレビでも死後の世界について話していた。
しかし丹波さん以外でも、“死後の世界” について興味を持っている人は大勢いるようだ。なんとこの度、海外サイト『Reddit』に、死の淵から生還した経験を持つ人々が次々と降臨。「生死の間で目にしたこと」を語ってくれたのだ!
その1:心臓が止まるたびにジョーク
心臓発作で病院に担ぎ込まれたユーザーネーム altburger69 さん。病院では「心臓が止まる → 電気ショック → 意識回復」という流れが3回起こったそうで、 altburger69 さんは意識が回復するたびに、くだらないジョークを口にしていたのだとか。本人はそのことを全く覚えていないようだが、「光も何も見えなかった。ただ眠っている感じだった」と述べている。
その2:「とても平穏な気分だった」
敗血症に感染し、高熱と強烈な吐き気に襲われて病院に連れて行かれた Axesta さんの体験談。医師や看護師が大慌てで緊急処置を始める様子をボンヤリと見ていたものの、母親が泣く姿を目にして「ああ、自分の状態ってとっても悪いんだ」と痛感。そこで2分間ほど心臓が止まり、意識は途絶えたという。
その間のことを Axesta さんはこう表現している。「眠りに落ちる感じと似ているけれど、とっても平穏な気分だった」「もうなんの心配もしなくていいし、気持ち悪さも感じられなかった」。
今では “死が怖くなくなってしまった” ことを恐ろしく感じている Axesta さんだが、「大切な人が苦しんでこの世を去ったと思い、悲しんでいる人もいるでしょう。でも、死ぬときはとても平穏な気分になるんです」とも語っているのだった。
その3:本をパラパラとめくるように、人生を振り返る
monitormonkey さんは、5年前に大きな手術を受けたそう。それまでに何度も手術を受けていたが、そのときの手術はなんだか失敗する予感がしたと述べている。予感は的中し、手術中に大量出血が発生。数分、生死の間をさまよったとのことだ。
その間 monitormonkey さんは、星も光もない宇宙みたいな場所で目を覚ましていたと書いている。「体が浮いていた訳でもなく、そこにいただけ。暑さも寒さも、空腹感も疲れも感じず、落ち着いた気持ちだった」、「自分の人生を振り返ったが、本をパラパラとめくって、適当なところを少しずつ読むような思い出し方だった」と表現されている。「この世に留まるか? あの世へと旅立つか?」など自分で決めたか分からないけれど、2日後に ICU で目を覚ましたということだ。
その4:亡き兄の姿
バイク事故で生死をさまよった体験談を披露した Schneidah7 さん。体ごと電柱に激突したとき、「なぜ反対の車道が逆さまに見えるのだろう」と「電柱にぶつかってとっても痛い」という2つの思いが頭の中を駆け巡ったという。
本当は泣き出したいくらい痛かったが、道路に倒れた後は何も見えず、何も聞こえなくなる。痛みが徐々に遠のいていくのを、心地良く感じていたそうだ。
けれども Schneidah7 さんは、そのまま “眠り” に落ちなかった。誰かが大声で「おい、頑張れ! 起きろ、起きろ、起きろ!!」と叫びながら、ヘルメットを叩いてきたからだ。Schneidah7 さんが目を開けると、そこには亡き兄がしゃがみ込んでいたのだとか。兄は腕時計を覗き込むと「すぐに来るさ」と言い残すと立ち去り、そして本物の救急車がやって来たのだった。「もっと詳しく書きたいけれど、あまり覚えていない」とのことだ。
その5:温かさと光
deag_bullet さんは、高校生の頃に車の事故にあい、大量出血で一度は死亡宣告を受けたことがあると話す。救出される場面 〜 3週間後に目を覚ますまで、なにも記憶に残っていないというが、とても温かい感じと、光を受けていたことは覚えているそう。
deag_bullet さんは、この温かさと光りを 「治療の温もりと、場所を移動するときに目にした光だと思っているけど、あの世の何かだったのかもしれないね」と推測している。
──以上である!!
今回の『Reddit』に寄せられたコメントの多くに、「テレビが消える感じ」「眠りに落ちるみたいに何も感じなかった」「ブラックアウトのようだった」と書かれていたのも印象的だった。ちなみに私(筆者)の祖母も、一度心臓が止まったときのことを「ふうっと意識が途切れた感じで、後は無」と語っていた。