ichiro2

本日6月19日はベースボールの日。この由来はさかのぼること170年……1846年に世界で初めて現在のルールに近い形で野球の試合が行われたことからだ。ちなみに場所は、アメリカのニュージャージー州。その後、野球は南北戦争を経て、全米で人気を獲得することになったという。

今では日本で国民的スポーツと言えるほど身近な存在となった野球は、これまでに筋書きのないドラマを描いてきた。もはや「野球の神様」がいるとしか思えないシーンの数々……今回は記念日ということで「これからも語り継がれていく野球の名シーンベスト9」を厳選した。はたして、あなたの記憶にはいくつ残っているだろうか。

【これからも語り継がれていく野球の名シーンベスト9】
1:イチローが歴代最多安打記録を更新

まず絶対に外せないのは、なんと言ってもイチロー選手だろう。先日の試合で歴代最多安打記録を更新し、単独で世界一となった瞬間は、忘れられない。今後も語り継がれていく名シーンに異論はないはずだ。

2:松坂大輔 vs 片岡篤史

続いては「平成の怪物」こと松坂投手のプロデビュー戦。高卒ルーキーとは思えない堂々としたピッチングで、当時日ハムの主軸だった片岡選手に対しても真っ向勝負を挑んだ。155キロのストレートで空振り三振を奪ったシーンは、今見ても鳥肌ものだ。

3:近鉄・北川博敏の代打逆転満塁サヨナラホームラン

プロ野球史上でもっとも劇的な幕切れと言われているのが、2001年9月26日に行われた近鉄 vs オリックスの試合だ。9回裏に3点を追う近鉄はノーアウトのチャンスを作ると、代打に北川選手を送る。そして放った一撃は、逆転満塁サヨナラホームラン。試合に勝つと同時に、リーグ優勝も決めた。

4:イチローがWBCで決勝打

日本中が熱狂し、今でも語られ続けているのが、2009年のWBC・韓国との決勝戦である。大会を通して不調に苦しんでいた天才打者・イチローは、決勝タイムリーを放ち、大会連覇をたぐり寄せた。センター前への一打は、今でも多くの人の記憶に刻まれているだろう。

5:楽天・初の日本一を決めた田中将大の登板

第7戦までもつれ込む熱戦となった2013年の日本シリーズ(楽天 vs 巨人)。シーズン24勝無敗のマー君こと田中投手は、6戦目で160球を投げながら最終戦にも抑えで登板。それに合わせ、登場曲『あとひとつ』を楽天ファンが大合唱したシーンは、感動的であった。

6:バックスクリーン3連発

1985年の出来事で今から少し前だが、野球好きなら誰でも知っているのが、伝説の「バックスクリーン3連発」だ。その名の通り、バース・掛布・岡田が立て続けにバックスクリーンへ3連発。歴史に残る離れ業をやってのけた。

7:長嶋茂雄・天覧試合でサヨナラホームラン

1959年6月25日、巨人 vs 阪神の一戦はプロ野球史上初の天覧試合だった。4−4の同点のまま迎えた最終回、天皇陛下が見守る中で長嶋茂雄選手はサヨナラホームラン。両陛下が帰る時間の直前だったこともあり、今でもその勝負強さは語り草だ。

8:日本シリーズで中日がノーノー継投

日本シリーズの大舞台で「ノーヒットノーラン」の偉業を達成するかと思われたのが、中日の山井投手。8回まで日ハム打線をパーフェクトに抑え、誰もが9回続投を疑わなかった。しかし、マウンドに上がったのは岩瀬投手。結果的に完封リレーでノーノー継投を達成したが、落合監督の采配は非情と批判された。ちなみに継投の理由は、山井投手のマメが潰れたことだと言われている。

9:マウンド上で泣き崩れた斉藤和巳

劇的な幕切れとなったのが、2006年パ・リーグのクライマックスシリーズ「日ハム vs ソフトバンク」の試合だ。9回裏、無失点に抑えてきた斉藤和巳投手が打たれ、ソフトバンクはサヨナラ負け。3年連続プレーオフで敗退となった。日ハムが歓喜の渦に包まれる中、マウンド上で泣き崩れた斉藤和巳投手の姿は、印象に残っている人も多いだろう。

……以上だ。個人の思い入れなどで「ベスト9」は変わると思われるが、おそらくほとんどが記憶に残っているのではないだろうか。今季もまだまだシーズン真っ只中。記憶に残る名シーンが生まれることを期待したい。

参照元:MLB.com(英語)
執筆:原田たかし

▼イチロー選手が歴代最多安打記録を更新した4257本目のヒット
[mlbvideo id=”817744483″ width=”580″ height=”363″ /]
▼松坂大輔 vs 片岡篤史

▼近鉄・北川博敏の代打逆転満塁サヨナラホームラン

▼イチローがWBCで決勝打

▼楽天・初の日本一を決めた田中将大の登板

▼バックスクリーン3連発

▼長嶋茂雄・天覧試合でサヨナラホームラン

▼日本シリーズで中日がノーノー継投


▼マウンド上で泣き崩れた斉藤和巳