洋食屋には2種類ある。高級さを感じさせる洋食屋と昔ながらの洋食屋だ。どちらも良し悪しがあると思うが、私(中澤)の場合、1人で入るならば後者を選ぶ。庶民感覚で入れる良い意味でのハードルの低さを持ちつつ、味や量も侮れない。何も気を使わずに楽しめるのは “ちょうど良い” 店だ。
以前、そんな洋食屋の池袋代表のような店『キッチンABC』をご紹介したが、今回はそれに勝るとも劣らない老舗洋食屋をお伝えしたい。その名も『洋庖丁(ようぼうちょう)』である。池袋でガッツリ食べたい人は要チェック!
・池袋西口方面の名店
この店は、池袋駅の西口方面にある西口五差路の交差点を徒歩3分ほど北に進んだところにある。大通りに面してはいるが、風景に溶け込みすぎて分かりづらいので見逃さないように注意しよう。目印はオレンジの壁だ。
・どのメニューもウマそう
入店してみると、中はカウンターと机3つほどの造り。カウンターの中では、店員さん2人が手際よく洋食を作っていた。メニューは「チキンソテー定食(860円)」や「ハンバーグステーキ定食(880円)」など王道のものが多く、一番人気は「スタミナ焼定食(880円)」とのこと。
メニュー写真と店の雰囲気から私の嗅覚が告げる。「ここは当たり外れのない店だ」と。それだけに何を頼むか迷ってしまったが、結局「ポーク焼肉定食大盛り(860円)」の食券を購入した。
・エアーズロックのようなご飯
まず、平たい洋食皿にエアーズロックのように盛られたご飯が到着。なかなか気前の良い盛りっぷりだ。そして、同じく山盛りのポーク焼き肉やキャベツの乗った皿とみそ汁が順番に運ばれてきた。爆盛りまでいかずとも、しっかり盛られている。
・ご飯が進む味
ポーク焼肉を食べてみると、甘辛いソースと肉のウマみが口に広がる。それぞれの味が主張しすぎることなく共存しており、普通にウマい! どんどん減っていく山盛りご飯。
・必要なものは全てある
また、メインの焼肉にはカレー味のパスタがついているのだが、このパスタが専門店では味わえない「洋食屋のスパゲティー」の味をしている。気張りすぎない味がとても良い。3口くらいの量もちょうど良い。盤石の安定感だ。
最後に、キャベツ、豚肉、大根などが入ったみそ汁を飲めば口の中もスッキリ。個人的には、ウマいみそ汁が出てくる「昔ながらの洋食屋」は信頼できる。池袋で洋食が食べたくなった時は、ふらりと行ってみてくれ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 洋庖丁
住所 東京都豊島区池袋2−41−6
営業時間 11:00~23:00
定休日 日曜日
Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.
▼しっかりした量のある「昔ながらの洋食屋」
▼ご飯が進む味付けだ
▼洋食屋のスパゲティーの味がするカレー味パスタ
▼みそ汁もウマく盤石の安定感
▼ちょうど良い空気感が出ている