今から20年くらい前は、郊外のゲームセンターでラーメンやそば、うどんの自動販売機をよく見かけたものだ。近年は郊外型ゲームセンターが少なくなり、これら麺類の自販機を見かけることも少なくなってしまった。きっと私(佐藤)のように、若き日に暇を持て余して、ゲーセンでうどんを食った人も多いはず。
最近山口県を訪れたところ、岩国市の外れに、あの懐かしい麺類自販機を発見した! これは食うしかない!! ということで早速食ってみたところ、懐かしさが蘇り、胸がアツくなったぞ!
・岩国市の自販機コーナー
私が訪ねたのは、岩国市の欽明館にある自販機コーナーだ。道路沿いにあるので、アクセスしやすい。トイレも併設しているので、トイレ休憩に立ち寄るドライバーも多いようだ。
自販機の品ぞろえは結構豊富で、ドリンクはもちろん、稼働していない古いモノまで置いてある。見るだけで心和むのは、やっぱり懐かしいからだろう。
・ラーメン、そば、うどん
ラーメンの自販機には、ラーメン(350円)と天ぷらそば(300円)。
そしてうどんの自販機には、天ぷらうどん(300円)と肉うどん(350円)がある。
どれにしようか。よく考えたらこの日は、朝が早すぎたために、まともに食事をしていなかった。どんな味でもウマいと感じるのかもしれない。
・タイマーがおかしい。でもそれでイイ!
よし、決めた! 肉うどんを食うぞ。オレンジ色に光るタイマーが懐かしいなあ~。350円を投入してボタンをポチッ! すると、20秒からカウントダウンが始まった!
と思ったら、タイマーは9秒にワープ。そして一旦ゼロになったかと思ったら、また4秒からカウントダウン。なんだよ、コレ? まあいいや、とにかくうどんが出来た!
・肉がない?
あれ? 肉うどんじゃないの? 肉が入っていないみたいだけど。おかしいな、まあ自販機だからイイ。許す! と思って箸で麺をつまむと……。
肉いた! 麺の下にいた。どうやら、肉を先に器に投入して、その上から麺を入れる仕組みらしい。
味は、出汁がちょっと甘いかな~。麺も肉もちょっとゴワっとした感じだけど、イイ。それでイイ! 自販機だから許す! こうして出会えただけで嬉しいから。同行していたYoshioは、天ぷらそばに挑戦。
・天ぷらもそばの下敷きに
天ぷらそばも、天ぷらがそばの下敷きになっていた。そういう仕組みで作られているから仕方がない。
同じ出汁なのだが、うどんよりそばの方が、味がしっくり来ていた。コレを寒い冬の深夜に食ったりすると、ウマいんだよな~。
若き日の青春が蘇る、欽明館名物の自販機コーナー。末永く続きますように。また来るよ!
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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▼動画で紹介。欽明館の自販機コーナー
▼ちなみにとても古いUCCの自販機は、お金を入れても使えなかった。残念
▼仲良くしてネ