一度でいいから見てみたい。落語家の桂歌丸師匠であれば続く言葉は「女房がヘソクリ隠すとこ」だが、誰しも見たいと思うのは心が洗われるほどの絶景だろう。もしそれが世界が認める景色なら、なおさら見ておきたいものである。
そんな自然の美しさを堪能できるスポットが、福岡県北九州市に存在するのをご存知だろうか。その名も『河内藤園(かわちふじえん)』。アメリカCNNが「日本の最も美しい場所31選」に選出したのが、この名スポットだ。
・河内藤園とは
昭和52年4月、八幡東区の山あいに『河内藤園』は開園した。4月下旬から5月中旬には藤の花、11月下旬には紅葉が見頃となり、その期間は全国各地……いや、世界中から見物客が訪れる。
広告で宣伝をしていない上、開園期間も短い。それにもかかわらず、『河内藤園』が人を魅了し続ける理由は、見る人を圧倒する絶景に他ならない。そして22種類の藤の花が咲き乱れるのが、まさに今! ついに2016年もそのシーズンがやってきたので、実際に行ってみたところ……
・4分咲ほど
現時点で藤の花は4分咲ほどだった。結論から言えば、ほんの少し早かったのだが、先述の通り、『河内藤園』は近隣への配慮もあり、情報をほとんど発信しない。そのため、どれほど咲いているかは現地に行き、自分自身の目で確認するしかない。少し早かったのも時の運。その年の天候によって左右されるため仕方がない。
しかしながら4分咲とはいえ、その美しさは目の見張るものがあった。しっかりと手入れされた藤は美しく、その香りを鼻で感じ取りながらゆっくり園内を散策。改めて自然の美しさに感動し、同時に癒された。
・予約必須
あと数日ほどで全体の見頃を迎えると思われる『河内藤園』。藤の花に覆われたトンネルをはじめ、広大な藤棚は思わず目を奪われ、圧倒される人が続出だという。気になる人はゴールデンウイークの連休で訪れてみてはいかがだろうか。
ただ、気をつけていただきたいことがあり、2016年4月23日〜5月8日の期間は渋滞緩和のため、2時間制の前売り券(500円)が必要となっている。昨年から大きく変更された点なので、セブンイレブン、ファミリーマート、サークルK・サンクスのコンビニで必ずチケットを購入し、訪れるようにしよう。
・今回ご紹介した場所の詳細データ
名称 河内藤園
住所 福岡県北九州市八幡東区河内2−2−48
時間 8:00〜18:00
参照元:Facebook
Report:原田たかし
Photo:RocketNews24.
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▼一番の見頃だとこのような感じになる