
どのガイドブックを見ても、中国を旅行する際、“ぼったくり” に注意するよう書かれている。それはわかっている。しかし、残念なことに先日、上海で日本人学生がお茶を飲んだだけで約3万5000円もぼったくられる被害にあってしまったという。詐欺の手口も日々進化しているのだ。
私は、その進化型の手口から彼らを『写真撮って妖怪』と呼んでいる。近年、急増しているというのだが……彼らは、一体何なのか。いつから存在するのか。事情通に話を聞いてみた。
・2010年を境に急増の『写真撮って妖怪』
まずは、『写真撮って妖怪』の手口をザックリ説明すると……
・観光地で「シャッター押してもらえませんか?」と近寄って来る。
↓
・写真を撮ってあげると、“自分もあなたと同じ旅行者” アピール。話を盛り上げて来る。
↓
・仲良くなったところで食事やお茶に誘う。
↓
・一緒に行った茶館やレストランで法外な額を請求される。
──以上である。私(沢井)も遭遇したことがあるが、これまでよく見られた「全身全霊でパチモノを売りつける妖怪」「売春などイリーガルなお誘いをする妖怪」とは異なり、見た目はフツーの一般人。人の親切心と、「旅先で交流したいナ♪」という気持ちにつけこむ巧妙なメンタリスト妖怪と言えるだろう。
そんな『写真撮って妖怪』は、中国妖怪事情に詳しい “赤ふん保存協会” 会長のショーロンポー・アツイ氏によると、2010年頃を境に急増したという。アツイ氏に詳しく聞いてみた。
・事情通に聞く『写真撮って妖怪』の歴史
──『写真撮って妖怪』は2010年頃から増えているということですが……
アツイ「現在、中国では社会構造の発展につれ、観光地において物理的接触をはかる妖怪が減ってきている。一方で、ネット詐欺みたいな妖怪が急増している。つまり、旅行者みたいな、中国に住まない者にとっては接触しにくくなってきているということ。
ただ、この『写真撮って妖怪』はニューフェイス。新しい出自の者だ。これは社会を反映している。俺が初めて奴らの存在を把握したのは4~5年前。上海の人民広場だ。最近は日本人も被害に遭っているけど、黎明期の奴らは中国人をターゲットにしていたんだよ」
・妖怪はマニュアル化されている
──えっ、外国人じゃなくてですか?
アツイ「そう。俺も “写真撮って” と話しかけられたけど、俺が日本人だとわかった瞬間、あーって顔をして写真を撮らなくてもいいって話になった。次の瞬間、明らかに田舎から来た兄さんを捕まえて、写真撮ってと頼んでいたよ。その後、京劇に誘っていたね」
──基本的な手口は確立されていたんですね。しかし、頼んでおいて “写真撮らなくていい” って不自然じゃないですか?
アツイ「中国妖怪には例外なくあてはまるひとつの特徴がある。それは『完璧なマニュアル化』だ。中国は母数が多いから、マニュアル通りにあたっていけば、必ずターゲットが見つかる。その金鉱を掘り当てれば、奴らは満足なの。当時のマニュアルでは中国人がターゲットだったってことだね。今は外国人も狙われているけど」
──なるほど。しかし、なぜ最初は中国人が狙われていたのでしょうか?
アツイ「俺がウォッチしてきた妖怪のなかで、写真妖怪というのはちょっと特殊なもので、いかに中国のなかで富裕層が目立ってきて、社会が豊か、つまり人民が金を持つようになってきたんだな、と実感させてくれる妖怪だったね。
これまでは、外国人からとるっていうのが、一般的な詐欺師だったけど、写真妖怪の記念すべき点は中国人相手にマニュアルが進められていた、って点だ。
中国人が金をもって上海に遊びに来ているって事実がない限り、そういうマニュアルって生まれないわけじゃない?……というところだ」
・事情通「下手にかかわらないように」
な、なるほど! そういうことだったのか!! 一体、どこの誰が時流を見て、新しい詐欺を考え付くのか気になってしまうが、ショーロンポー・アツイ氏は「下手にかかわらないように」と忠告する。というのも、『写真撮って妖怪』に限らず、マニュアル化されている妖怪のバックには黒社会の人間がいる可能性があるからだ。
確かに、私も人民広場に横づけされた大型車から、たくさんの妖怪が下りて散らばっていったのを見たことがある。もちろん観光客に声をかけまくっていた。何かしらの元締めがいるんだろうなぁ……。
マニュアル化された妖怪は、効率重視なので、カモになりそうにないと見ると引き際もアッサリしている。トラブルになる前に、とにかくかかわらないことが重要である。
執筆:沢井メグ
協力:“赤ふん保存協会” 会長ショーロンポー・アツイ
Photo:Rocketnews24.
▼上海の場合、「南京東路」「豫園」「外灘(バンド)」など有名な観光地には必ず『写真撮って妖怪』がいる
▼私・沢井も「外灘」で遭遇した
沢井メグ





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